経営者に必要な視点について

経営者は、世の中を俯瞰で眺め、自分やお客を客観的に見る目が必要になる。

経営者は、世の中を俯瞰で眺め、自分やお客を客観的に見る目が必要になる。こうした世の中を捉える視点には5つの段階がある。こうした視点を持つことで、人生やビジネスの問題に対して効果的な判断ができるようになる。さらに、自分の人生の目的と経営の方向性を一致させることができるようになるのだ。(内田游雲)

経営者に必要な三つの視点

経営者は、世の中を俯瞰で眺め、自分やお客を客観的に見る目が必要になる。こうした世の中を捉える視点には5つの段階がある。

まず、第一の視点。
これは、自己視点となる。
これは、自分の目を通して何を見て、何を考え、どのようにこの世界を把握しているかということだ。私たちが常日頃からやっていることだ。

次に、第二の視点。
これは、相手視点になる。自分と相手との関係の中で相手の目から見た視点となる。ビジネスなどにおいては、自分視点=自社の視点、相手視点=お客の視点となる。恋愛などにおいては、自分視点=自分、相手視点=恋人の視点、こうなる。

私たちが、通常の生活している時には、ほとんどの人が、第一の視点のみを使って生活している。自分の求める欲求や希望だけを考え、それを中心に思考し行動する。相手も同じような思考と行動をするので、そこに、衝突が起こってくるのだ。これが、世の中のほとんどのトラブルの原因となるものである。

この状態から、一歩進んで、第二の視点を持つとどうなるかというと、相手の立場で考えることになるため、相手の望んでいることが理解でき、自分がそれに合わせることができるようになっていく。こうなれば、人間関係のトラブルは解消され減っていくことになる。

では、これでうまくいくかというと、そうではない。相手の希望や欲求を理解し合わせてしまうと、今度は、自分の希望や欲求が満たされなくなってしまうのだ。その結果、自分の中に葛藤を抱えることになり、精神的に追い込まれることになるのだ。

この状態を解決するためには、第三の視点が必要になる。この第三の視点は、別名裁判官の視点だ。私と相手の関係を横で見ている第三者としての視点である。

まず、自分はこうしたい。
相手は、こうしたいだろう。

その状態を横で観察していて、最適な方法を探し出すものです。裁判における裁判官の役目が、この第三の視点なのだ。

この第三の視点を持つことができれば、孫子の言う、「百戦して危うからず」の状態になっていくことができる。まず、自分の求めるものを考え、次に、相手の求めるものを考え、最後に、一番いい状態に合わせる。こうして、Win-Winの状態を作り出すのが、この第三者の視点なのである。

経営者は、まずは、この第三者の視点を持つように考えてみることだ。ここができるようになれば、大抵のことはうまくいくものである。

さらに上位の視点を持つ

そして、もう一つ四つ目の視点というのがある。
これは、別名、上空の視点である。

オカルト系の話に時々出てくる、幽体離脱というのがあります。幽体離脱とは、生きている人間の肉体から、霊魂(魂や意識)が、その霊体と肉体との中間に位置する幽体(アストラル・ボディー)を伴って抜け出すという心霊主義での現象です。

あなたの意識が、自分の体を抜け出して、全てを上空から眺めている感覚です。これは、あくまでも思考のもっていき方であって、実際に幽体離脱を行うのではない。上から、眺めることで、周囲の環境や世の中に起きている流れを感じ取ることができる視点となる。

この4つ目の視点を持つと、ビジネスは非常にうまくいくようになる。物事を俯瞰的に見通せるようになり、世の中のニーズなどをある程度察知できるようになっていく。

ビジネスでは、第三の視点まで使えれば、充分うまくいくようになるが、この第四の視点を使えば、より、明確にどのような方策を取ればいいかが判るようになっていく。しかし、それだけ、見えるものが複雑化するので、かなりの修練が必要になる。

そして、さらに、第五の視点が存在する。
第五の視点は四つの視点に時間軸を加えたものだ。つまり、物事を時間の経過までたどって、見通していく視点である。

この第五の視点は、別名、神の視点である。
つまり、第四の視点に対して、時間軸や未知の力の影響を考える視点のだ。時間軸での変化だけではなく、未知の力の影響も考慮します。未知の力とはスピリチュアル好きの人には、宇宙の法則といったものになる。

視点を持つとは別次元を見るということ

これらの視点を数学的な次元に置き換えると、より解りやすくなる。
第一の視点とは、自分だけが存在する視点だ。数学的には、点が1つの状態です。これは、0次元となる。
第二の視点とは、自分と相手(お客)だ。これは直線の関係となるので1次元となる。
第三の視点とは、自分とお客を横から客観的に見る視点である。縦方向と横方向のような、平面的な広がりを指す。数学的には面なので2次元となる。
第四の視点とは、空間的に、自分とお客、さらには、その置かれている環境までを視野に入れていく。つまり立体的に観察する状態だ。数学的には3次元である。
第五の視点は、そこに、時間軸といった要素を加える。時間の流れまでを見通して行く視点であり、数学的には4次元となる。

さて、この視点だが、ビジネスにおいては、第四の視点で止めておくほうがうまくいく。なぜなら、第五の視点を使うと、現実から離れてしまいやすくなるのだ。
過去から未来に向けて視点を持ってしまうと、どうしても予測的な内容が多くなってしまう。さらに、宇宙の法則といったものを持ち出すと、もはやビジネス的な思考ではなくなってしまう。ビジネスにおいて第五の視点は、非常にリスクが高くなってしまうものだ。

ビジネスの問題を考える上では、第一から第四までの視点を使うことで、効果的な判断ができるようになる。そして、こうした視点を持つことで、自分の人生と経営の方向性を一致させることができるようになるのだ。

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