Q:「気の経営」の目的は何ですか

A:経営者自身が豊かになることが目的

まず経営者自身が豊かになる

「気の経営」の目指すところは、経営者である社長が豊かになることがもっとも重要な目的だ。働かなくても食べていけるだけの資産を築くことを最終目的としている。

いくら会社を大きくしても、忙しさに追われ、借金が増え資金繰りに悩み、苦悩ばかりが増えたのでは意味がない。大事なことは、会社を経営することで、社長が豊かで幸福になることだ。

さらに、強調しておきたいのは、この『豊かな』という部分である。
豊かさには二つの条件がある。
(1)経済的豊かさ
(2)人生を幸福に生きる
この二つだ。

この二つが揃って、はじめて経営者の人生は豊かになる。
どちらかが欠けても、豊かではない。

さらに、これには実現すべき順番がある。
まず最初に達成すべきは経済的な豊かさだ。
数値的な目標は、会社の大きさや売上の大きさではなく、社長の資産をいかにして増やすかだ。具体的な数字を挙げるとするならば5~10年で3000万ほどの金融資産を手に入れる。

なぜ、この数字かといえば、おおよそ3000万円の金融資産があれば、その値上り益や配当で働かずにとりあえず食べていけるからだ。

経営者の重要性を間違えない

なぜここで取り上げるかと言うと、中小企業の経営者や個人事業者の多くが豊かになれていない。小さな会社の経営者が一番人に気を使い、従業員のためにと思い、自分がやりたいことができない状態にある。こうした小さな会社の経営者が、非常に多く見受けられるからだ。

ビジネスの中で最も重要で欠くことのできない存在は、経営者自身である。会社経営とは、経営者が金持ちになる為に会社を経営することだ。決して社会のためではなく、従業員のためでもない。自分の為に、経営者は起業し、リスクを負い、汗を流して経営をしているのである。

どうすれば会社が儲かるかではなく、どうすれば自分が豊かになるために、どのように経営するかが資本主義の本質である。

自分の収入を最優先すること

これは私の反省点なのだが、私が以前の会社をやっていた時、自分の金は、いつも後回しだった。いい人になろうとして、とにかく社員への支払いを怠らないようにしていた。そして、月末に残った僅かな額を自分に支払っていた。だから、時には、給料など無い時もあった。金銭的に苦労し、長時間、一生懸命働いていたにもかかわらず、私の収支はいつもぎりぎりセーフという感じが続いていた

ところが、そうやって頑張って給料を支払ってきた社員たちは、わずか6ヶ月とか1年ほどで辞めていく。どういう訳か、私は、そんな社員たちが、自分よりも重要だと結果的に考えていたのだ。

これは、せっかく自分に向かってきた「金」の流れをわざわざ他へ向けてしまう行為である。そうしてしまうと、自分に向かってくる「金」の流れが、他へ向くことになってしまうのだ。その結果、「金」の流れが減っていき苦しくなってしまう。

そもそも、自分がいなければ、ビジネスそのものが無くなってしまう。こう気づいた瞬間から発想を転換した。自分自身の働きに対して、確実に金銭的な見返りを得られるようにする為、最初に自分に支払い始めたのだ。その時から、不思議なことに、「金」がしっかりと回るようになった。

自分の商売の中で、最も重要で欠くことのできない存在は自分自身だということだ。何があろうと、最後までこの商売に留まるのは、自分であり、一番働いているのも自分であるということだ。

経営とは人生を創造すること

経営者だから、聖人君子のように生きなきゃいけないだとか、そんなことを思う必要は全くない。小さな会社の経営者は、自分で自分の道を切り開くと宣言した人だ。だから小さな会社の経営者は、我儘で構わない。嫌な人間だって全然構わない。聖人君子じゃなくてもまったく構わないのだ。

それよりも、自分で生きたいように生きる。自分の好きなことを追求する。自分がワクワクするようなことだけをやっていく。そこの先に経営が成り立っていくということを、しっかり覚えておいて欲しい。

これを周りの意見を聞いたりとか、他の人の意見に左右されたり、人の為を思って自分が犠牲になったりとか、そういうことをしてはいけない。

例えば社員に給料を払うために経営者が自分の給料を後回しにする。小さなお店や会社、個人経営などでは、こうしたことが頻繁に起きている。しかし、これは完全に間違いである。経営者は、一番最初に自分が必要な対価を得るべきである。

これを、従業員の為にとか、他の人の為にとかという形で先にそちらを優先してしまうと、自分の価値がどんどん下がっていくことになる。そうなると、あなたの価値が下がり、ますます金が不足する事態が起きてくることになる。

まずやるべきことは、自分が最初にしっかりと対価を得ることである。経営者は一番最初に対価を優先的に受け取る権利がある。そして、自分の好きなことをに対して、もっともっと、我儘でいいのである。

社長を優先するから発展する

多くの小さな会社の経営者が私と同じ間違いをしている。社員の給料を何よりも優先して払おうとしている。これは、間違いだ。まず、自分がしっかりと取ることだ。金をしっかりと確保して自分自身に投資することだ。

まず最初に自分が取って、勉強やスキルを身に付けることに使う。そうすることで、初めて会社は成長していける。経営者が社員の給料を優先している限り、勉強やスキルを身に付けられずにその会社は衰退していく。

そもそも、大企業を見てみればいい。彼らは、たとえ会社が倒産しそうになったとしても、何十億円もの報酬を平気で受け取っている。これが、資本主義社会における会社の常識である。ところが金のない、小さい会社ほど社員の給料を優先する。だから、苦しくなるのだ。

経営の目的は自分の利益の追求

自分の生きたいように生きること。
自分がやりたいようにやること。
これが小さな会社の経営者のとるべき態度である。

もし、それを我慢しているのなら、どこかでやり方が間違っているということだ。

「そうは言っても・・・」
そう、思うかもしれない。

しかし自分が我慢して従業員に給料を払っていると状態は、その従業員が必要がないということである。

人を雇うということは、自分ができない、自分の時間が足りないから、その分を誰かにやってもらうということだ。自分の給料を我慢して、他人に給料を払っているということは、初めから人を雇う必要がなかったという結論になる。

だったら人を減らせばいい。
さっさと首を切ればいい。
それだけのことだ。

自分ができる限界まで、自分で仕事をして、そして、どうしても足りなかったら人を雇えばいい。自分が我慢している時点で、既に、間違った方向に進んでいる。

世の中には、社会のためにとか、従業員のために、などと、まことしやかに経営を語る人がいるが、少なくとも、資本主義社会における小さな会社の経営としては間違っている。そうではなく、経営の目的とは、どこまで行っても自分の為に利益を追求することにあるのだ。

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