「人知」というのは、人間個人に焦点を当てた部分

人間の本質を学ぶことが経営者が最初にやるべきことなのである。

「人知」とは、人間そのものを理解すること。個人が持つ運気や、人間関係、人の行動の元になる感情、さらには本能や衝動などといった感情まで含めたものがここにあたる。こうした人間の基本を理解することで、最大限の効果をもたらし、人を行動させ、組織運営をする知識の元となる(内田游雲)・・・

本能的衝動を理解する

「人知」というのは、人間個人に焦点を当てた部分である。商売のすべての始まりは、この人間理解が基本にある。なぜなら、人間の行動の基本にそれがあるからだ。

なかでも、重要になるのが人は衝動で動かされているという事実である。「衝動」とは、内部から、感情が突き動かされ、肉体的行動にまで波及する力のことだ。

こうした衝動は、生物としての本能によって作り出される。そして、この作り出された衝動は、ほとんどの人が意識することなく、その力で人の感情を動かし、行動へと駆り立てていくのだ。

本能的衝動を理解する

つまり、人間は、自分で考えていそうで、全く自分では考えて行動しているのではなく、こうした本能的衝動に突き動かされて、自動的に動いているだけなのである。本能的衝動とは、遺伝子に刻み込まれたものであり、誰もがそれに突き動かされてしまうのだ。

この誰もが支配されている本能的衝動を理解すると、相手の行動を予測できるばかりではなく、ある程度コントロールすることが可能になる。つまり、商品を売ることも簡単になるということだ。

経営における運の影響を知る

「人知」のなかで、もう一つ重要なことが運の問題である

世の中には、確かに、「運がいい」とか「運が悪い」とか、こういうものがある。これは、個人にもあるし、家族にもあるし、会社にもある。だから、中小企業や個人事業のような小さな会社にとって、社長の運気はとても大事になる。なぜなら、社長の運がそのまま、業績に影響を与えたりするからだ。

運気の基本は、個人の運気にあるのだが、それが、会社や会社のような集合体になると、その集合体全体の運気となっていく。例えば、金運がいい人が全員そろった会社は、やはり金回りが良くなるものである。反対に、金運が悪い人ばかりがそろった会社は、資金繰りが悪化していく。会社の運気いうのは、個人の運の集合体なのである。

経営における運の影響を知る

もちろん、全員の運気が均等に影響するわけではない。社長の運が一番大きな影響を会社に与える。そして、会社の役職が高くなればなるほど、会社の運に与える影響が大きくなるのだ。つまり、会社の業績は、社長の運に最も影響され、一般社員の人は、その運の波に翻弄されるということだ。

運気の悪い時には、考えることがことごとく失敗したりする。逆に、運気の良い時には、何もしていないのにお客さんが溢れかえったりするものなのだ。だから、小さな会社の経営者は、少しでも運気をよくする努力をする必要がある。

そして運気は、誰でも意識的に良くすることができる。この方法を知っているかどうかで、数年後の未来が劇的に変わることになる。こうしたことも『気の経営塾』の中でお伝えしていく。

「天」「地」「人」の学ぶべき順番

『気の経営塾』では、「人知」「地理」「天機」の3つを経営に用いている。「人知」を理解し「地理」を学び「天機」を観る。そうすれば、運を味方につけることができ、さらに失敗しにくい経営ができるようになるからだ。

そして、この三つを知るには、順番があって、「人知」の上に「地理」が成り立つ。そして、「人知」と「地理」の上に「天機」が存在する。

  「天機」
   ↑↑
  「地理」
   ↑↑
  「人知」
  
このような感じだ。

「天」「地」「人」の学ぶべき順番

まず「人知」の部分。つまり人間の本質を学ぶことが、私たちが生きていく上で最初にやることである。

そして、次に「地理」を学ぶ。つまり、「人知」を学んだ後は、現実社会の仕組みや法律、様々な理論をを学ぶ。そして、最後に「天機」を知って行動をすればいいのである。

この3つの「人知」「地理」「天機」のすべてが揃って、初めて人生を自由に生きていけるようになる。

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