目に見えない大きな流れや法則を知る

「天機」を知ることができたら、多くの罠や落とし穴に落ちることはなくなる

『気の経営』では、「人知」「地理」「天機」の3つを経営に用いる。「人知」を理解し「地理」を学び「天機」を観る。そうすれば、運を味方につけることができ、さらに失敗しにくい経営ができるようになる。特に、「天機」を知ることでより大きな成果を創り出したり、運をコントロールすることが可能になっていく。まず「天機」を知ること。これが一番最初に経営者ならやるべきことだ。(内田游雲)

「天機」を観て流れに乗る

『気の経営』では、「人知」「地理」「天機」の3つを経営に用いる。「人知」を理解し「地理」を学び「天機」を観る。そうすれば、流れに乗って、運を味方につけることができ、さらに失敗しにくい経営ができるようになる。

この世界を構成しているものは三つある。その三つというのが、「人知」「地理」「天機」の三つである。特に、「天機」を知ることでより大きな成果を創り出したり、運をコントロールすることが可能になっていく。

ここで取り上げる「天機」とは、目に見えない大きな流れや法則を知ることで、流れに乗って進む方向や時期を見るものだ。ここには、私たちがよく口にする「運気」なども含まれる。

そもそも、商売の成功には運が大きく関与している。私たちがどれだけ努力しても、突然の不幸に見舞われたり不運な事が続いたり、なぜか物事が上手くいかないことが必ず起こる。そんな時は、今進んでいる道が違っているとの天からの啓示であることがある。

こうしたメッセージは、常に、感情に振り回されずに注意深く観察していれば、それが見えてくるものだ。これを「察気の法」と呼ぶ。しかし、普通はそんなことは思いもよらない。社長が「天機」を知ることができたら、多くの罠や落とし穴に落ちることはなくなるのだ。

会社の経営で最も楽に結果が出る方法は、流れに乗るということである。つまり時流に乗るということだ。

仮に、あなたが大きな川を小さな船に乗って漕いでいるとする。この時に川の流れに逆らって上流に向かおうとすると、ほとんど進むことができないだろう。それどころか、たいてい疲れてしまって船を漕げなくなって下流に押し流されてしまうことになる。

ところが、これを、川の流れに乗って漕いで行けば、ものすごいスピードを出すことができる。経営においても同じで、世の中の流れがどちらに向いているかを知って、その流れを利用すればスイスイ進める。

こうした流れを読むことも「天機」を観る一部である。

金が流れている金脈を探せ

もしあなたが、商売で成功したいと思っているのであれば、まず、周りを見渡してみることだ。じつは、金というものは、ある場所にはあって無い場所には、やはり無いものである。

この話は、つい盲点になりやすいのだが、パリの高級ホテルやアートギャラリー、あるいは、六本木のキャバクラや銀座のクラブには金の流れが結構ある。そして、地方よりも東京のほうが、金がたくさん流れている。一方、フィリピンや中国の田舎、カンボジアの農村などには、残念ながらほとんど金が流れていないのだ。また、吉野家やマクドナルドやブックオフにもあまり金が流れていない。

そして、あなたが、商売で成功したければ、なるべく金が溢れる世界に近づいたほうがチャンスが広がるということだ。あなたがやっている商売のジャンルには、金がちゃんと流れているだろうか。まずここを一度見直してみたほうがいい。

もしあなたが、商売で成功したいと思っているのであれば、まず、周りを見渡してみることだ。じつは、金というものは、ある場所にはあって無い場所には、やはり無いものである。

この話は、つい盲点になりやすいのだが、パリの高級ホテルやアートギャラリー、あるいは、六本木のキャバクラや銀座のクラブには金の流れが結構ある。そして、地方よりも東京のほうが、金がたくさん流れている。一方、フィリピンや中国の田舎、カンボジアの農村などには、残念ながらほとんど金が流れていないのだ。また、吉野家やマクドナルドやブックオフにもあまり金が流れていない。

そして、あなたが、商売で成功したければ、なるべく金が溢れる世界に近づいたほうがチャンスが広がるということだ。あなたがやっている商売のジャンルには、金がちゃんと流れているだろうか。まずここを一度見直してみたほうがいい。

商売には、もちろんマーケティングやセールスといった知識が重要になるが、それ以上に、金という水が流れている水脈を見つける力のほうが本当は重要である。金がたくさん流れている場所で商売をするだけで、おこぼれがたくさん手に入るものだからだ。反対に、水の流れていない川でどれだけ頑張って勉強して、水を汲もうとしても無理なのである。

金が溢れる場所は、周りの人が金持ちだらけなので、当然単価も高くすることができる。金のない世界の話題はどうしても、節約とかセール情報になりがちで、こうなると、顧客単価が低くなるから、量を売ったり回転率を求めたりすることになってしまう。こうなると、働けど働けど楽にならない商売になりがちである。

何をやるかよりもどこでやるかが重要

今のあなたの商売が、どのような分野の商売であっても、なるべく金の溢れる世界、金という水が沢山流れている場所でに身を置くほうがチャンスに恵まれるのである。一度自分の周りの環境を見渡してみることである。そこは、金を得るチャンスが溢れている場所かどうか考えてみることだ。ちゃんと金が流れている川で水を汲んでいるかを考えてみればいい。

このように「天機」を知るだけで、あなたの商売は大きく変化していく。

商売はどうやるかよりどこでやるかが重要である。今いる場所が、金があまり流れてこない場所だったとしたら、金が多く流れている場所へ移動するようにすべきだ。そうすることで、あまり苦労をせずに商売は上手くいくようになる。

一番いけないのは、今の場所に固執することだ。これまで、水が汲めたから、この川でずっと水を汲み続けようと思うことだ。その川の水が干上がってしまっていたら、水は汲みようがない。水が枯れたら、あるいは、流れる水が減ってきたら、さっさと水がたくさん流れている川を見つけに行くべきなのだ。

この世界は、金が流れている場所が刻々と変化していく。だったら、その変化にどう対応するかが重要になる。変化に対応するために、もしかしたら、今の仕事を辞める必要も出てくるかもしれない。それでも、この変化を恐れてはいけない。変化していかなければ、生き残ることはできないからだ。

この世界の法則を知る

こうした例のように、この世界には法則が存在する。
この法則を見つけそれに従って商売をし経営することが「天機」を観るということである。

例えば、あなたが成功したいと考えるならば、成功する法則に則って行動すればいいし、金持ちになりたいと思うなら、金持ちになる法則通りに行動すればいいのだ。

この法則があるということは大変ありがたいことで、もし世の中が全て偶然で成り立っていたとしたら、これは大変なことになってしまう。次の瞬間何が起きるかわからない状態だから、おそらく、すべての生命は存続できなくなってしまう。

だから、まずこの「天機」について知っておくことが経営にとってとても需要なことであり、その影響は5割近くにも及ぶ。だから、まず「天機」を知ること。これが一番最初に社長がやらなければならないことになる。

error: Content is protected !!