
何かが去っていった時には
そこには次のものが
用意されている
いろいろなところで、
よく言われる言葉だ
しかし、その去っていた
人や物に感謝できて
初めて、新しい人や物が
現れるのだ
去っていく人をいつまでも恨んだり
去っていく物を惜しがっていては
その空白は埋まらない
それでは、心の中で
いつまでも掴んだままで
去ってはいないからである
感謝することで心が解放され
新しい次のものが現れるのだ
去る者追わず、来る者拒まず
経営をしていると、社員が辞めたり、取引先が変わったり、愛用していた設備が古くなって使えなくなったり、何かと「去る」場面に直面する。しかし、それに執着していても、何も生まれない。むしろ、去っていくことには意味があるのだ。
たとえば、優秀な社員が独立して辞めてしまったとしても、それは会社の成長を促すチャンスかもしれない。新しい才能を迎え入れるスペースができるし、今いるメンバーの可能性を引き出すきっかけにもなる。同じく、長年付き合ってきた取引先が離れたなら、それは新しい市場を開拓するタイミングかもしれない。
大事なのは、「去るもの」に感謝すること。ここで恨んだり、未練がましく引きずったりすると、新しいチャンスが見えてこない。感謝の気持ちを持てば、自然と心が前を向き、新しい縁を引き寄せるものだ。
会社経営は、まるで流れる川のようなもの。止まることはないし、同じ水がずっと留まることもない。だからこそ、去るものは追わず、来るものを拒まず、流れに乗っていくのが肝心だ。何かが去った時こそ、新しいものがやってくるサイン。焦らず、恐れず、経営の舵を取り続けよう。
【運を開く言葉】
書:瑞雪 文:游雲
profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
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瑞雪(ずいせつ)
書家。新潟県村上市に生まれる。幼い頃より書に親しみ、18歳で書家を志し、大東文化大学文学部中国文学科で青山杉雨氏に師事。卒業後 ㈱ブリヂストンに就職するも6年後に退職し、独自の創作活動を開始する。人生の法則を力強く書いたその書は、多くの人に生きる力と幸運をもたらすと評判である。雅号の瑞雪は、吉兆をもたらす雪を意味している。