Q:「気の経営」の気とは何ですか?

A:気について

「気の経営」の気とは何か?

そもそも、「気」とは、中国思想や道教や中医学(漢方医学)などの用語の一つである。一般的に気は、目に見えないエネルギーのようなものだと考えると理解しやすいだろう。ドラゴンボールの「かめはめ波」のぼやっとしたものだ。だから、この気を強くして集中すると、本当に手からエネルギーを出せる。

本当は全身からエネルルギーが出ているのだが、手のひらの労宮というツボが気の出入口とし易いので、練習すればここから「気」を出すことができる。指先も同じだ。
つまり、鍛錬すれば「かめはめ波」が撃てるようになるかもしれない。よく気功師がやってみせているが、実際には、これを利用して、気功治療などを行う。

日本人は、昔からこうした「気」という存在を文化の中に取り入れて生きてきた。日本語の中にも、悪気、意気、陰気、運気、活気、寒気、換気、鬼気、空気、景気、元気、根気、殺気、士気、湿気、邪気、電気、天気、などといった具合に当たり前のように「気」という言葉を、常日頃から私たちは日常的に使っている。

人は全身からエネルルギーが出ている

こうした波動をもっとも直感的に理解できるのが、音の性質として理解する場合である。楽器が深い豊かな低音の音色を奏でている時、あなたは音が波動であることを実感するだろう。

この時に、あなたが何かの音を聞く時に、波動を耳で聞く音として解釈している。つまそれはつまり、あなたが聞いているのは波動についてのあなた自身の独自の解釈にすぎないという事実である。

つまり、それは、あなた独自のものであって、絶対的なものではないということだ。人間は、自分の持つ感覚器官で、こうした波動を感じ、それを自分独自で解釈しているに過ぎない。

人が物に触る時に感じるのも同じである。触ったものの持つ振動を指先の感覚器官で感じて、そこにものがあることを認識する。同様に、光の振動を眼という感覚器官で感じてものを見ているということだ。

私たちが実際に存在していると感じているものは、すべて感覚器官の認識に過ぎない。感覚器官が認識することで、物があると感じているだけだということだ。

人間の感覚器官は気を認識する

人間には、6つの感覚器官が存在する。
「眼」「耳」「鼻」「舌」「身」「意」である。
これは、仏教で言うところの6根だ。
六根とは、感覚や意識を生じ、またそれによって迷いを起こさせる原因となる六つの器官のことを意味する。
つまり人間は、この六根で「気」の波動を感じて認識している。

こうした感覚器官が認識できるのは、宇宙のすべてが波動でそれぞれの感覚器官が波動を読み取り、それぞれの感覚として解釈しているからである。

この世界の大気中に、土中に、水中に、そしてあなたの体の中に存在する全ては振動して波動を発している。波動を発しているから、私たちはそれを認識できるのである。 つまり、そこには宇宙とは高度に調和した脈打つ波動そのものとして存在するのだ。

宇宙は「気」のエネルギーが満ちている

宇宙は「気」のエネルギーが満ちている)

古代中国では、こうした波動を「気」と表現した。だから、この宇宙は「気」でできているということになる。

世の中の全てのベースは「気」である。もとろん、「気」という言葉はエネルギーと言い換えてもいいし 他にも当てはまる言葉はたくさんあるだろう。

この「気」は、人間もエネルギーとして発していて一部の人間にはなんとなく目に見えたりもする。この場合は、よく言われる「オーラ」のようなものだと考えて欲しい。

感じることができない振動

さらに、私たちが認識できる振動は全てではない。
そもそも目に見えない光も存在するように、感じることができない振動が宇宙には満ちている。ただ、私たちがそれを知覚できないだけだ。

眼に見えない世界も波動である。
物質世界も波動である。
この世界に波動という性質を持たないものは存在しない。波動の性質を持たな位ということは、それは認識できないということである。すなわち無である。

さて、波動の特徴に、共振という作用がある。つまり、波動はお互いに影響し合うのである。こうした「気」の性質は、流動的で運動し、様々な作用を起こす。

「気」は流動的で運動し作用を起こす

こうした波動を、「木」「火」「土」「金」「水」の5つに分類したのが五行思想である。
更にそれぞれに陰陽をつけた。
これを五行に分類して変化作用を表したのが占術である。
例えば「金」の気は同類の「金」や「土」によって強められ、「火」や「水」によって弱められる。こうした考え方をする。

気は人や出来事に影響する

さて、あまり専門的なことはどうでもいいのだが、ポイントは、この気は物や出来事にも存在するということだ。だからこそ、人や物、更には出来事そのものに影響を与えることができるのである。

そして、ビジネスの経営を行うということは、この「気」をコントロールし、自分の望むように影響を与えるというのが、「気の経営」の基本である。

だから経営者がやるべきことは、大小様々な世の中の「気」の流れを察知して、それをコントロールし上手く乗って行くことだ。だからこそ、こうした「気」について基本的なことだけでも知っておくことで、ビジネスにおいても大きな効果を上げることができるようになる。

気の経営という言葉は、こうした「気」という概念を基本にすれば、景気などの世の中の流れを理解しやす意上に、現実の経営手法や理論を効率的に利用できるという意味なのある。

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