A:経営者自身が豊かになることが目的
まず経営者自身が豊かになる
「気の経営」の目指すところは、経営者である社長が豊かになることを目的とする。
いくら会社を大きくしても、忙しさに追われ、借金が増え資金繰りに悩み、苦悩ばかりが増えたのでは意味がない。大事なことは、会社を経営することで、社長が豊かで幸福になることだ。
さらに、強調しておきたいのは、この『豊かな』という部分である。
豊かさには二つの条件がある。
(1)経済的豊かさ
(2)人生を幸福に生きる
この二つだ。
この二つが揃って、はじめて経営者の人生は豊かになる。
どちらかが欠けても、豊かではない。
さらに、これには実現すべき順番がある。
まず最初に達成すべきは経済的な豊かさだ。
数値的な目標は、会社の大きさや売上の大きさではなく、社長の資産をいかにして増やすかだ。
ビジネスの中で最も重要で欠くことのできない存在は、経営者自身である。会社経営とは、経営者が金持ちになる為に会社を経営することだ。決して社会のためではなく、従業員のためでもない。自分の為に、経営者は起業し、リスクを負い、汗を流して経営をしているのである。
どうすれば会社が儲かるかではなく、どうすれば自分が豊かになるために、どのように経営するかが資本主義の本質である。
世の中には、社会のためにとか、従業員のために、などと、まことしやかに経営を語る人がいるが、少なくとも、資本主義社会における小さな会社の経営としては間違っている。
そうではなく、小さな会社を経営する目的とは、どこまで行っても自分の為に利益を追求することにあっていいのだ。