A:資本主義社会の底に流れている巨大な流れであり法則
資本主義の大原則「r>g」
「r>g」は、フランスの経済学者トマ・ピケティが、世界各国の200年以上にわたる税務局の統計データを調べて発見した法則で、著書『21世紀の資本』で提唱したものである。
それが
「r>g」
という不等式だ。
簡単に説明するならば、仕事における収入は長い年月で平均すると年2%の増加で経済成長率と均衡する。フランスの経済学者トーマス・ピケティはこれを「g」と言ったが、これは経済成長率(エコノミック・グロース・レート)の「グロース」から取ったものである。
一方で、株式を含む資本の収益率(リターン・オン・キャピタル)をトーマス・ピケティは「r」と言った。
彼は、資本収益率(r)は長期的に見て経済成長率(g)を上回り続ける傾向があると指摘している。
つまり、「r>g」とは、資本の平均年間収益率(r)が経済成長率(g)よりも大きいという不等式である。
そして、資本主義社会を 「r>g」 と表現した。
これが、資本主義社会の底に流れている巨大な流れであり法則なのである。