マーケティングとは何か

言葉の定義から経営が見えてくる

経営でよく使われる「マーケティング」と言う言葉はどういう意味だろうか。マーケティングという言葉を、簡単に表現するならば、経済的に購入できる人に、あなたの商品を欲しいと思ってもらい、あなたのお店に来てもらう活動ということだ。ただマーケティングという言葉だけを漫然と使っていると、こうした本質的な部分が見えなくなる。経営の知識を身に付ける上で、言葉の定義を明確化しておくことが本質的な理解の鍵となるのだ(内田游雲)

profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めて経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「洩天機-運の研究」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

マーケティングの定義

経営の知識を身に付ける上で、言葉の定義を明確化しておくことが本質的な理解の鍵となる。

では、経営でよく使われる「マーケティング」と言う言葉はどういう意味だろうか。こう問いかけられて、スパッと答えられる人は、普通ほとんどいないだろう。

マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行う活動のうち、顧客が求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにすること。

上記は、Wikipediaによるものです。

これで、理解できるだろうか。
すごく判りにくい・・・

さらには、マーケティング活動は、狭義には商品またはサービスを購入するポテンシャルのある顧客候補に対し、情報提供(情報収集)などの活動で相互学習状態を形成して購買に至らしめ、さらなるコミュニケーションによって固定顧客化して顧客価値を高め、再購入や顧客連鎖を促進する、などの企業活動の拡大再生産、維持を図るための一連の行為・・・

ここまでくると、もはやお経のようなものだ。

確かに、書かれていることは、しっかりと考えてみればその通りなのだが、これで、ちゃんと理解できたな正直凄い。

1つ目の部分と何が違うかというと、最初の定義は、商品開発が含まれていますが、こちらには含まれていない。これでは、普通の人はピンとこないだろう。ピンと来ないから、現実には、何をしたらいいかが判らなくなるのだ。

内田游雲の発行する【気の経営-メルマガ編-】(無料)はこちらから

マーケティングとは店に来てもらう活動

マーケティングという言葉を、もう少し解りやすく簡単に表現するならば、経済的に購入できる人に、あなたの商品を欲しいと思ってもらい、あなたの店に来てもらう活動ということだ。

つまり、

「これ売ってください」

こう、お客があなたの目の前に来るようにすることがマーケティングである。

店に来てもらった後は、あなたが、そのお客に売るだけになる。これを日本語で表現すると、「売る」になるが、英語だとクロージングとなる。つまりビジネスは、マーケティングとクロージングで成り立つということだ。

最初の定義には、商品政策が含まれていた。これを英語で言うとマーチャンダイジングとなる。

マーチャンダイジング (merchandising) とは、一般的には、消費者の欲求・要求に適う商品を、適切な数量、適切な価格、適切なタイミング等で提供するための企業活動のこと。「商品政策」「商品化計画」「MD」と略されることもある

これも、Wikipediaによるものだ。

メーカーで製造された「製品 (Product)」が小売業で扱われると、同一物でありながら「商品 (Merchandise)」へと呼び名が変わる。そこから、マーチャンダイジングという言葉が生まれてきた。

つまり、広い意味においてマーケティングとは、

「マーチャンダイジング」
「マーケティング」
「クロージング」

この3つだということである。

この3つを学ぶことで、会社や店の経営が上手くいくことになる。

ビジネスの本質が見えてくる

商品を売る為の3つの段階

そして、さらに、商品を売る為には、基本となる3つの段階がある。

それが、

(1)集客
(2)教育
(3)セールス

この3つだ。

これは、どのような業種や仕事であっても、すべてに共通する部分だ。だから、今、売上が思うように上がらないという時は、この3つのうちどれかが、上手くいっていないということになる。こう考えると、経営というのは、とてもシンプルだ。

さらに、この3つは掛け算で成り立つ。

つまり

【集客×教育×セールス】

掛け算ということは、どれかがゼロになってしまえば、売上という結果もゼロになる。それぞれを少しづつ増やすことで、成果として売上が上がるようになっている。

これが、経営の本質である。

まず、この基本についてしっかり覚えておくことだ。
そして、これは、商品が売れる流れでもある。

つまり、商品を売る為に行うステップだ。

(1)見込み客を集めて(集客)

(2)商品の価値を伝え(教育)

(3)商品を手入れる方法を説明する(セールス)

こういうことになる。これが、商品を売る黄金ステップである。この黄金ステップを踏めば、どのような商品であっても基本的に売れていくものだ。

内田游雲の発行する【気の経営-メルマガ編-】(無料)はこちらから

ビジネスの本質が見えてくる

後者のマーケティングの説明は、じつは、この(1)と(2)の事でもある。

つまり、さらに細かく見ていくと販売とは

「商品」
「集客」
「教育」
「セールス」(クロージング)

この4つの段階だということができる。

つまり、

(1)需要を見つけ出し、それに合う商品やサービスを開発するか調達する。
(2)その商品需要を持った見込み客を集める
(3)集めた見込み客に商品の効果と手に入れた時のメリットを伝える。
(4)その商品はどうすれば手に入るかを伝える。

こういうことになる。

ただマーケティングという言葉だけを漫然と使っていると、こうした本質的な部分が見えなくなるので注意が必要である。

関連記事

  1. あなたの会社やお店はほとんど知られていない

  2. 社長が数字に強くならなければ経営はできない

  3. 売上が増えない理由には2つある

    なぜ、あなたの会社は計画通り行かないのか?

  4. 「いますぐ客」を集めているのか「そのうち客」集めているのか

    「いますぐ客」を集めているのか「そのうち客」を集めているのか

  5. 集客ができれば経営は簡単になる

    集客ができれば経営は簡単になる

  6. 顧客生涯価値(Life Time Value)から戦略を作る

    顧客生涯価値(Life Time Value)から戦略を作る

error: Content is protected !!