経営思考の階層

経営思考の階層という考え方を学ぶ

ビジネス経営についての知識には、様々なものがあり、内容が増えるについて、どうしても、混乱してしまいがちである。こうした混乱を避けるために、経営思考の階層という考え方を身に着けておくと非常に理解しやすくなる。そして、「上位のものが下位のものを決定する」という絶対的原則に従えば、簡単に整理することができる。(内田游雲

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内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングや人生のコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めて経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

経営思考の階層を身につける

ビジネス経営についての知識には、様々なものがあり、内容が増えるについて、どうしても、混乱してしまいがちである。これは、誰であっても同じだ。

こうした混乱を避けるために、経営思考の階層という考え方を身に着けておくと非常に理解しやすくなる。

ではどのような階層になっているかというと、上から順に

(1)世界観・人生観
(2)経営方針・使命
(3)市場戦略
(4)経営戦略
(5)事業戦略(マーケティング戦略)
(6)営業・集客方法(How to)
(7)個々の技術(do)

こうしたように考えることができる。
そして、ポイントは、必ず上位の内容に、下位の内容は従うということだ。

ここでお伝えしている気の経営における小さな会社の為の経営戦略は、上下の「階層」に分かれる。

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例えば、何か商品を売る時には、セールスをするテクニック、コピーライティングなどのテクニックなど、こうした個々の「技術」が必要になる。

これが(7)個々の技術(do)となる。

こうした技術は、その場面場面において、使いこなせないと意味がない。
そもそも、売る相手をどのようにして、目の前に連れてくるかといった方法が必要になる。

これが、(6)営業・集客方法(How to)となる。

さらに、営業・集客をするために、いくつかの方法をつかってプロジェクトを達成するための、(5)事業戦略(マーケティング戦略)が必要になる。

ここで言うマーケティング戦略とは、お客を、どのようにして目の前に連れてくるかという戦略になる。
しかし、これだけでは、残念ながらライバルに勝つことはできない。

まず、どうやって、あなたの商品の魅力を理解してもらいライバルに勝つかという(4)経営戦略が必要になる。

さらにその上で、市場の中で、どのようなポジショニングをとって、有利な場所を作り出すかという(3)市場戦略が必要になっていく。

市場戦略を浸透させるためには、その基本となる(2)経営方針・使命が明確である必要が出てきます。

そして最終的な方針は、経営者の(1)世界観 人生観によって、決定されることになる。

経営戦略思考を積み上げる

つまり経営戦略というのは、下から順に
・個々の技術
・営業・集客方法(How to)
・事業戦略(マーケティング戦略)
・経営戦略
・市場戦略
・経営方針・使命
・世界観 人生観

この、7つのレベルに分けられ、積み上げていくものなのだ。

そして、ここが最も重要なところだが、

「上位のものが下位のものを決定する」
というのが絶対的な大原則となる。

上位のものが下位のものを決定する

つまり必ず、

(1)世界観 人生観
    ↓↓
(2)経営方針・使命
    ↓↓
(3)市場戦略
    ↓↓
(4)経営戦略
    ↓↓
(5)事業戦略(マーケティング戦略)
    ↓↓
(6)営業・集客方法(How to)
    ↓↓
(7)個々の技術(do)

こうした順番で、何をどうしていくかが決められていくということである。

闇雲に学ぶのは時間の浪費

勉強熱心な多くの経営者が、なかなか結果を出せないのは、ここが理解できていないからだ。

「今、学んでいるのがどの部分なのか?」
「決めなければいけない事はどこの部分なのか?」

こうしたことを理解しないで、ただ闇雲に勉強したり、取り組んだりしても、無駄な時間の浪費になってしまうのである。

個々の部分をそれぞれ勝手に考えて実行したとしても、全体としてちぐはぐになり、お客は、違和感を感じてしまうことになる。
こうなると、商品の説明も、何もかもが胡散臭く感じ、商品を売ることができなくなるのだ。

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戦略というのは、究極的に言えば、ライバルより「長期的に優位な状態」を保つことを目指すことだ。

目の前のライバルに勝とうとするのではなく、それよりも高いレベルのルールをつくり、「自分の都合のよい場」をつくって、お客とライバル、そして自分自身を「コントロール」するのだ。
小さなお店の取るべき戦略は、最終的にこの流れの中にある。

まずは、その理解の最初として、戦略は、階層状になっていて、

「上位のものが下位のものを決定する」

これを覚えておくことだ。

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