小さな会社はどんな業種が儲かるのか

社は、形のあるもの(数があるもの)を売ってしまっては、なかなか儲かりにくい。安売りは、No1決定戦となるので、体力勝負ということになる。これは、小さな会社には最も向かない方向性である。小さな会社の基本の考え方は、直接的な対応が必要なモノやサービスを高額で売り、手がかからずに薄利多売ができるものは低価格で売る。こうした考え方に沿ってビジネスモデルを構成する必要がある。(内田游雲)

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内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

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小さな会社におけるスモールビジネス戦略において、もっとも効率が良く活動できるのが社長を含めた6人という構成だという話を以下の記事で解説した。

【参考記事】:

小さな会社に向くビジネスモデル

では、この人員で、どのようなビジネスをしていけばいいのだろうか?

まず、あまりお勧めしないのが製造業である。
製造業は、どうしても設備投資がかかってしまう。特に、現在のように海外の労働力が利用できる状態では、競争が中国などの低賃金相手となってしまうので、苦労だけが多く、利益が出にくくなる。

よほど、特殊な技術を独占的に持っているような場合は別だが、それ以外は、やればやるだけ苦しくなる。

次にお勧めしにくいのが小売業だ。

小売業は、何かを仕入れて売るという仕事だが、これは、ネット通販が全盛の今は、なかなか、Amazonに勝てないだろう。Amazonをプラットフォームとして利用したとしても、そこには、激化した価格競争が待ってる。

小売業の中でも、一部の特殊な商品、仕入れが特殊で難しいモノ以外は、小売業はやらないほうが無難である。価格競争に巻き込まれて、日々、苦しくなっていくことになる。

形の無い付加価値を売る

そうなると、考えられるのは、以下の2種類だ。
(1)サービス業
(2)専門家(エキスパート)ビジネス
この二つの業種の特徴は、両方とも形の無いものを付加価値として売っていくことである。

もう一つの特徴は、価値を自由に創出できるということだ。

それはすなわち、価格競争が起きにくく、たとえ、起きたとしてもアイディア次第で価格競争から抜け出すことができる。

小さな会社は、形のあるもの(数があるもの)を売ってしまっては、なかなか繁盛しにくいということだ。

もし今既に、製造業や小売業をやっている場合には、なるべく、サービスや専門家ビジネスに寄せていくことである。そうすることで、同じ商品であっても、価格競争に巻き込まれにくくなり、さらには、利益も出やすくなるだろう。

とにかく小さな会社は、店舗で激安や多売をしたら絶対ににダメである。

格差社会がビジネスを決める

なぜなら、それは、現代は格差社会となり客層が2分化したからだ。

つまり、全体的に言って、
9割:お金を使いたくない層
1割:お金が余りに余りまくってる層
こういう感じで2分化してしまった。

そして、あたりまえだが、9割に向けて高額の商品は売れない。これは、誰が考えてもわかるはずだ。

しかし、その常識がいざ現場に行くと何処かに行ってしまう。

ちなみに、安売りは、No1決定戦となるので、体力勝負ということになる。これは、小さな会社には最も向かない方向性である。

だったら、1割のほうに高額の商品売るほうが、上手くいくということになる。

基本の考え方は、直接的な対応が必要なモノを高額で売り、薄利多売ができるものを低価格で売る。こうした考え方に沿ってビジネスモデルを構成する必要があるのだ。

しかし、世の中には、店舗や直接接客するもので、薄利多売してるところがとても多い。

マッサージとか、そういった業種で、回転率目指して頑張るのは、最初からムリゲーだということだ。

ネットと実店舗を使い分ける

もし、回転率、薄利多売、ここ目指すのであれば、「ネット」や「通販」を使うことだ。

・ネット通販で薄利多売
・店では顧客単価を高く設定する
この2つを組み合わせることが、小さな会社の儲かるスタイルとなる。

ネットで手のかからない商品を売り、お客を集めファン化する。こうして、実店舗への集客に繋げ、実店舗では、高単価高利益商品を売るのである。

そう考えると、やはり、

(1)サービス業
(2)専門家(エキスパート)ビジネス

この二つしか生きていく道はない事が見えてくるのだ。

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