人生にお金と投資の知識が必要な理由

資本収益率(r)>経済成長率(g)

これからの時代、「お金」について、もっと、知識とスキルを持たなくては辛い時代になってしまう。今後の生活の為にも、絶対必要なのが「お金の知識」なのである。お金に対する知識やスキルを持っているかが豊かになれるかどうかの大きな分かれ目になっている。個人が豊かになれるかどうかの分かれ目は、実はお金の使い方にある。稼いで手に入れたお金を、どのように投資的に使っていくかが、その後の人生に大きく影響するのだ。(内田游雲)

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内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

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「資本主義社会においては、必ず所得格差が大きくなっていく」
これが、以前に話題になった経済書「21世紀の資本」(トマ・ピケティ)の結論である。この「21世紀の資本」の実際の内容は、経済論なので小難しい数式やデータが並べられていて、なかなか理解しにくいのだが、結論は、ざっくりそんな感じである。

「21世紀の資本」に見るお金

なぜそうなるかというとお金によってお金を生み出すほうが、労働して生み出すお金より効率がよく大きくなるということだ。

つまり、以下の数式となる。

資本収益率(r)>経済成長率(g)

これが、「21世紀の資本」が導き出した結論だ。

この結論が、歴史を検証することによって導き出されてしまった。財産の成長率は、労働によって得られる賃金の成長率を上る。「持てる者」はより豊かに、「持たざる者」はより貧しくなるのだ。そして、21世紀は「相続」によってその格差がさらに肥大化していくことになる。

つまり、労働で生み出される富は投資で生み出される富に敵わないということであり、これから推察すると、資本主義の社会は格差社会になっていくしかないことである。

詳しくは、「21世紀の資本」を読んでもらえばいいのだが、結局、どれだけ努力して頑張って働いたとしても、お金によって、自動的に生み出される富に追いつけはしないということだ。つまり、お金を持っている一握りの人だけがお金持ちになり、それ以外は、そこそこの暮らししかできないという私たち庶民にとって残酷な結論ということである。

つまり、お金に対する知識やスキルを持っているかが豊かになれるかどうかの大きな分かれ目になっている。

まずお金の知識を身に付ける

では、私たち普通の人間は、ここから、何を学び取るべきなのだろうか?

まず第一には、「お金」について、もっと、知識とスキルを持たなくては辛い時代になってしまうということだ。今後の生活の為にも、絶対必要なのが「お金の知識」なのである。

これがまず、最初だ。

なぜそうなるかというと、お金そのものが、時間とともに自ら増えるという性質を持っているからだ。つまり、お金を資産という形でできるだけ長く持っていると、それだけでお金は勝手に増えていくのである。

つまり、お金を効率的に働かせることを考えることが、豊かになるということそのものだからだ。その為には、当然のごとく、お金についての知識をしっかりと持っておくことが重要になる。

個人が豊かになれるかどうかの分かれ目は、実はお金の使い方にある。稼いで手に入れたお金を、どのように投資的に使っていくかが、その後の人生に大きく影響することになるのである。

投資と消費二つのお金の使い方

ここで、基本としてしっかりと知っておいて欲しいのが、お金の使い方には結果的に2種類に分かれるということだ。

一つは投資であり、もう一つは消費だ。

詳しいことは、別の機会に詳しく書くが、簡単に説明してしまうと、払ったお金より価値が増えるものを投資、価値が減るものが消費と考えると判りやすくなる。そして、個人が豊かになっていく為には、なるべく投資的に資産としてお金を所有してい行くことが必要になる。

お金が手に入ったからといって、スグ外車を買ったり豪華な食事をする。もちろん、これらは悪いことではないが、しかし、 これらはすべて価値が減る、もしくは無くなるので消費に分類されることになる。

さらに、維持するためにランニングコストがかかるものも消費になっていく。

そう考えると、車や家などは消費に分類される。それどころか、じつは、私たちが欲しいと思う、世の中のほとんどのものが消費に分類されるのだ。

ここにお金を使うと、せっかく稼いだお金がどんどん減っていくことになる。お金を使うときにはできる限り消費ではなく、価値の増えるものにお金を使うようにまずは意識することだ。

最初に自分自身に投資をする

ビジネスコンサルタントという仕事をしていると、
「今は何に投資すべきですか?」
と聞かれることが多々ある。

世の中には、たくさんの投資先があるので、その中でどこに投資すればリスクが少なく、リターンが大きいのかを多くの人が知りたいようだ。豊かになるためには、確かに投資が必要である。

しかし、これは、別にFXやれとかインデックスファンドをやれとか、不動産投資をしろとか、そういうことではない。

一番最初にやるべき最もおすすめなのが、「自己投資」である。
自分自身が知識を身につけたり、スキルを得るために、まずお金を使ったほうがいい。

本を多く読む人ほど、収入が高くなるというデータもある。

セミナーに行ったりすることもいい。メンターを得るためにお金を使うことも大切だ。そして、それは他の投資先よりもリスクが少なくリターンが大きくなる。自分に投資をすることが、一番大きく価値を増やすことができる。

例えば、10万円のセミナーで稼ぎ方を学ぶことで、100万円以上のお金を手に入れられることなんてざらにある。セミナーで聞いた内容をちょこっとやれば、100万円手に入るなんてことは多々あるわけだ。

海外ファンドでも海外不動産でも良くても年10~20%リターンがいいところだが、これが自分に投資にすれば年100%とか年500%にできる。

100万円投資した場合、他の投資は良くて120万円だとして、自分自身に投資すれば500万円とか1000万円以上にできたりするということだ。そのため、最初のうちは、自分自身のために知識やスキルには、なるべく多く投資することだ。

100万円とか500万円をファンドや不動産に投資したところで、たいして金は増えないが、自分自身に投資をすれば、ぐんぐん金を増やしていくことも可能になる。

しかし、これが1億とか5億になると話が違ってくる。
元になる資産が多いほど、そのリターンは膨れ上がるからである。

やるべきことははっきりしている

資本主義の世界で生き残るにはやるべきことははっきりしている。

まずは収入を増やすためのお金の知識やメンターを得ることに注力し、ある程度の生活を維持できるようになったら、稼いだお金をできるだけ残して資産として投資に回してお金にお金を稼がせる。

そうして、お金が自ら増える力をうまく活用することで、より大きな財産形成へとつなげていく。

あとはできるだけ長期間これを維持すればいい。
難しいことは何もないのだ。

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