イメージするだけでは稼げない!小さな会社のお金の引き寄せ術

理想を具体的に描いて行動し続ける

「お金の引き寄せ」は単なるイメージだけでは成り立たず、具体的な理想設定と知識の習得、計画立案、実行、修正を繰り返すことが鍵だ。小さな会社の経営者こそ行動の素早さを活かし、PDCAを回して利益を生み出す。理想だけで終わらず、現実に基づく行動を積み重ねれば、望むお金は引き寄せられる。特に(1)理想を数値化し、(2)知識を得て、(3)行動計画を作り、(4)実践、(5)修正するPDCAプロセスがカギとなる。(内田遊雲)

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内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

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お金が欲しいと思う気持ちは、多くの人にとって切実なものだ。
特に小さな会社の経営者であれば、事業資金やキャッシュフロー、設備投資など、お金が足りなくて悩むシーンは数えきれないだろう。

「お金の引き寄せ」とはどういうことか

「お金の引き寄せ」という言葉を聞くと、スピリチュアル的なイメージだけが先行しがちだが、実はもっと現実的な要素が詰まっている。
なぜなら、お金というのは現実社会が生み出す価値の交換ツールだからだ。

経営者として日々ビジネスに取り組んでいると、理想だけではお金は回ってこないことを身をもって感じるはずだ。
むしろ、理想はもちろん大切にしつつも、「具体的な行動」や「必要な知識」を組み合わせることで、初めて売上や利益が生まれるのがビジネスの世界である。

ところが、「お金の引き寄せ」と聞くと、「ただ思い描けば自然にお金がやってくる」と誤解されがちだ。
イメージ力を高め、ポジティブに考えることは、モチベーションを高めるうえで必要なステップではある。しかし、それだけで実際にお金を手にすることは難しい。
肝心なのは、あなたが理想を描いた後に「どんな行動を起こすか」という点だ。

ここでは、まず「お金の引き寄せ」とは何なのか、なぜそれをうまく活用している人とそうでない人がいるのかを考えてみよう。

スピリチュアルな側面を否定するわけではないが、実践的で再現性のある方法を取り入れることが、経営者としてはより有益だ。
ここを踏まえたうえで、流れを追いかけてみてほしい。きっと、「ただのおまじない」ではない、“現実を動かす”ためのヒントをたくさん得られるはずだ。

理想のお金を具体化しよう

「お金の引き寄せ」を本気で成功させたいなら、まずは理想をしっかり具体化することが大切だ。
たとえば、
「年商を1億円にしたい」
「月の利益を100万円以上にしたい」
「余裕をもって新しい設備に投資できるようになりたい」
など、目標のイメージは経営者なら誰しもが持っているだろう。
だが、その理想が漠然としすぎていると、具体的な行動計画を立てることは難しい。

たとえば「もっと会社のお金を増やしたい」という理想だけで終わってしまうと、何をどうすれば売上アップや利益確保につながるのかが曖昧なままだ。
そこでおすすめしたいのが、「数字を交えて理想を設定する」ことだ。
具体的に、
「今期で利益を2倍にする」
「利益率を○%に引き上げる」
「販路を3つ拡大し、単価を平均1.2倍に引き上げる」
などと数値化するだけで、達成イメージが一気にクリアになる。

理想は高く設定し実現可能な範囲を見定める

また、大きく伸ばすという目標もいいが、あまりに非現実的な数値にしてしまうと逆効果になる可能性もある。
理想は高く設定しつつも、現実の状況や市場の動向を加味し、実現可能な範囲を見定めることが大事だ。
「高すぎるハードル」は早々に挫折感を生むが、「そこそこのストレッチ目標」は意欲をかき立てる。ここをうまく調整することで、モチベーションを保ちながら成果を出しやすくなる。

そして最終的には、その目標の裏にある「なぜそれを達成したいのか」という動機をはっきりさせよう。
たとえば、
「従業員の給与を上げたい」
「事業を全国に広げたい」
「社会にもっと貢献したい」
という意義やビジョンがあると、行動のエネルギーが段違いに高まる。
お金の引き寄せは、ただ「欲しい」のではなく、「お金を通じて何を実現したいのか」を明確にすることで、より強力に働くものだ。

必要な知識を手に入れよう

理想を描いたら、次に取り組むべきは「必要な知識」を手に入れることだ。
どんなに立派な目標を設定しても、その実現のために必要な情報やノウハウがなければ、一向に前に進めない。
経営者であれば、マーケティング戦略、財務諸表の読み方、人材育成のノウハウ、さらには投資や資金調達の方法など、学ぶべきことは山ほどある。

たとえば、ネットを使って副業的に新たな収益源を開拓したいなら、SNSや広告運用についての知識が必要になるかもしれない。
自社の製品やサービスを全国に展開したい場合は、ECサイト構築や物流コスト管理の知識が必須だろう。
あるいは、投資による資産拡大を考えているなら、株式投資や不動産投資、仮想通貨など多岐にわたる金融商品について学ばねばならない。

「学ぶなんて苦手だし、時間もない」
そう思う経営者は多い。
だが、最近ではオンライン講座や専門家のコンサルティングサービスなど、手軽に学ぶ手段がどんどん増えている。
大切なのは、自分の理想実現に必要な情報を必要な分だけ取捨選択することだ。
あれもこれもと手を広げすぎると、結局どれも中途半端になりがちなので、優先度をつけて最初に身に付ける知識を決めるといい。

また、知識をインプットしたら、一度実践してみることを心がけよう。
どんなに本や講座で学んでも、「やってみる」ことで得られる気づきにはかなわない。
小さな会社であるからこそ、意思決定がスピーディーにできるのは大きな強みだ。
学んだことをすぐに試してみる。そこで起きた結果や課題を踏まえて、さらに学び、アップデートする。
こうした学びのサイクルが、お金の流れをスムーズにしてくれる。

まずは計画を立てて行動せよ

お金の引き寄せを現実にするうえで、もっとも威力を発揮するのが「行動」だ。
理想をイメージし、必要な知識を身につけたら、次は計画を作って実際に動き出そう。
ポイントは「大まかな全体像」と「具体的なステップ」を両立させることだ。

まずは全体の流れをざっくり把握する。
たとえば、
「半年以内に新しい収益柱を立てる」
「3年後には新商品で年商を○倍にする」
といった大きなゴールを決める。
そこから逆算して、月ごとや週ごとに達成すべき目標とアクションを細かく落とし込んでみよう。

計画を立てる際におすすめなのが、「やるべきタスクをブレークダウンしていく」やり方だ。
たとえば、新商品をリリースするなら、
「市場調査」
「試作品の開発」
「価格設定」
「テスト販売」
「正式リリース」
といったステップがある。
これらをリストにして、スケジュールと担当者を決めていく。
会社が小さいほど役割分担が曖昧になりがちだが、あえて細かく落とし込むことでタスク漏れを防ぎ、スピード感のある行動が可能になる。

さらに、経営者としては「数字を意識する」ことも忘れないでほしい。
売上・利益だけでなく、マーケティングの費用対効果や在庫回転率など、会社の数字は経営判断の羅針盤だ。
具体的な指標を設け、計画が順調に進んでいるのか、修正が必要なのかを適宜見直すことが重要だ。
こうした数字を踏まえた計画は、ただの“夢”で終わらない
「現実的なマイルストーン」
となる。
行動こそが、お金の流れをダイナミックに変化させる原動力なのだ。

行動と修正のPDCAサイクル

いざ行動してみると、必ずといっていいほど計画通りにはいかない部分が出てくる。
特に小さな会社では、外部環境の変化や人的リソースの不足など、想定外のトラブルも多いだろう。
それでも諦めずに前進できるかどうかは、「行動と修正のサイクル」を回せるかにかかっている。

計画通りに行かなかったからといって、「もうダメだ!」と投げ出すのはもったいない。
うまくいかない原因を分析し、計画を見直し、再チャレンジするプロセスを繰り返すことで、理想へ着実に近づくことができる。
ここで役立つのが、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)だ。
ビジネスの世界では耳タコの言葉かもしれないが、実際に回している会社は意外と少ない。

「PLAN(計画)」と「DO(実行)」まではやるが、「CHECK(検証)」がおろそかになってしまうことが多いからだ。
検証しないと、何が成功の要因で、何が失敗の要因なのかが曖昧なままだ。
すると次の「ACTION(改善)」も正しく行えない。
結果として、同じミスを繰り返してしまうのである。

だからこそ、行動と修正はセットで考えよう。
実行したことを数字や顧客の反応を通じて振り返り、原因を探る。
そして修正した計画で再度実行する。
この地道な繰り返しが、お金の流れをプラスに変え、理想の姿に一歩ずつ近づくカギだ。
お金の引き寄せとは、決してマジックではなく、こうした現実的な試行錯誤の延長線上にあるのだ。

小さな会社でこそ成功できる

最後に、小さな会社の経営者にこそ「お金の引き寄せ」を実践してほしい理由を考えてみよう。
大企業と比べると、人的リソースや予算規模はどうしても限られてしまう。
しかし、小さいからこそ素早い意思決定ができるし、市場の変化に柔軟に対応できるという強みもある。

また、社内のコミュニケーションが取りやすいぶん、経営者のアイデアをすぐに共有して実行に移せるのもメリットだ。
たとえば、思いついた新商品や新サービスの案を試作品レベルで一気に実装し、顧客からのフィードバックを集めることも、規模の大きい会社よりスピード感をもって行える。
こうしたフットワークの軽さは、お金の流れを変えるうえで非常に重要だ。

そして何より大事なのが、「お金を引き寄せることで実現したいビジョン」を明確に描き、それをチーム全体で共有することだ。
大企業と違い、小さな会社は経営者の想いや熱意が、ほぼダイレクトに従業員や取引先に伝わる。
自分たちが稼ぎたい理由、そのために必要な行動を具体的に示し、全員が同じ方向を向いている会社は強い。

以上のように、お金の引き寄せを単なるイメージやスピリチュアルで終わらせず、
(1)理想を具体的に描き、
(2)必要な知識を獲得し、
(3)計画を立てて行動し、
(4)成果をチェックして修正し、
(5)再び行動する。
この流れを実直に回せば、どんな経営環境の会社でも着実にステップアップできるはずだ。
引き寄せの秘訣は、一にも二にも「行動」と「修正」の積み重ねにある。
今すぐ動き出せば、あなたの会社にも新しいお金の流れがやってくるだろう。

お金の引き寄せは、決して魔法のようなものではなく、現実の行動を伴った一連のプロセスである。
小さな会社だからこそ、細やかでスピーディーなアクションが取りやすい。
ぜひこの機会に、理想を描き、知識を学び、計画を作り、トライ&エラーを繰り返す「お金を引き寄せる行動」を始めてみてほしい。
するといつの間にか、あなたが思い描いた「欲しいお金」を手にしているはずだ。

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