ビジネスに必要なスキルは、つまるところたった2つだ。1つ目は何かのエキスパート(専門家)であること。もう一つが集客だ。お客は集めなければ、自然に集まってくることはない。どのような商品やサービスでも最初の一つを買って見なければ、その商品が良いか悪いかなど誰にもわからない。だから、一番最初にお客を引っ張ってくる方法が重要になる。(内田游雲)
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内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
商売に必要なスキルは2つ
私が、これまでに数多くの業種のコンサルティングをやる中で感じたのは、「ビジネスを難しく考えすぎている」ということだ。ビジネスは、本来はもっと簡単に考えてもいいものである。
しかし、起業してもほとんどの会社が7年以内に倒産していく。これは、根本的なところが間違っているからである。
ビジネスで必要なスキルは、つまるところたった2つしかない。
1つ目は何かのエキスパート(専門家)であること。これは、料理でも、マッサージでもセラピーでもなんでもいい。そもそも、これが無きゃ商売できない。
そしてもう一つが集客だ。お客が来なければどうにもならない。だから、この車の両輪が無ければ、ビジネスは動かない。
ところが、たいていの場合、起業しビジネスを始める時に、この2つを持たないで始めてしまう。
例えば、ラーメン屋をやるとすると、ほとんどの人は、美味しいラーメンを作ることだけを考えてしまう。一生懸命食べ歩いて、研究して、すごく美味しいラーメンができても、「残念!」だめでしたとなる。なぜならラーメンが美味しいか不味いかは、お店に来て食べてもらわなければわからないから、そもそも、お客が来なきゃ話にならない。
これ、どのような商品やサービスでも一緒だ。最初の一つを買って見なければ、その商品が良いか悪いかなど誰にもわからない。だから、一番最初にお客を引っ張ってくる方法が重要になるということだ。
多くの経営者がこの単純な真理を忘れている。
集客には3種類がある
じつは、ここでいう集客は次の3つに別れる。
(1)最初に来てもらう為の集客
(2)一度来てもらったお客に、再度来てもらう為の集客
(3)前に来てくれたけど、その後来なくなったお客の集客
この3つの集客ができたら、もう一生食うに困ることは無くなる。だから、私は、今仕事が無くなって、なおかつ日本に居られなくなっても食べていける自信がある。
ちなみにそうなったら、私は料理ができるので海外で日本食堂をまず始める。難しいことせずに、調味料は日本から取り寄せる。粉末の焼きそばソースとか海外で使ったら絶品だ。まあ、この話はおいといて、とにかく、会社や店を経営したり、起業するにあたって、集客のスキルは、絶対的必須項目なのだ。
そして、多くの小さな会社の経営者が、この集客の部分を甘く見すぎなのである。
集客ができれば生きていける
美味しけりゃ口コミでお客が来るなどというのは単なる幻想である。お客は集めなければ自然に来ることはない。では、どうやって集めたらいいのかというと、これは、やるビジネスによって具体的な方法は違ってくる。
ただ、基本を身につけてしまえば、どんな業種であっても集客することはできる。そのためには、とにかく集客について勉強して身につける必要がある。
中小企業や個人事業のような小さな会社の社長やこれから起業を目指す人は、料理の研究といった専門知識も大事だが、それと同じくらい、この集客を勉強するべきだ。そうすれば、ビジネスは驚くほど簡単になる。