資本主義者として生きていないから儲からない

経営者の多くが資本主義者として生きれていない

現在は資本主義の世の中だと誰もが知っている。おそらく小学生の高学年になったら必ず知っているだろう。しかし、世の中の99%の人が資本主義者として生きていないのだ。それが現代の社会の構図である。あなたが経営者であり、利益を求めるならば、その大小にかかわらず、その道を支配しているのは資本主義であることを認める必要がある。そして、それを応用しなければならないということもだ。(内田游雲)

あなたは資本主義者として生きているか

世界の基本は資本主義にある。これが、今の世界の根底を流れている巨大な流れである。だから、経営者は、資本主義についてもっと理解を深める必要がある。

現在は資本主義の世の中だと誰もが知っている。おそらく小学生の高学年になったら必ず知っているだろう。しかし、知っていてもそれを理解しているとは限らない。そもそも、学校で教えている先生は、資本主義を理解していない。なぜなら、理解しているのであれば、資本主義者として生きているはずなのに、そうななっていないからだ。

これは、学校の先生に限らない。世の中の99%の人が資本主義者として生きていないのだ。それが現代の社会の構図である。

そもそも、資本主義の歴史は古く、その最も基本となる私有財産制は、古代のアテナイや古代ローマにも存在していた。つまり、3000年近くこの資本主義という基本的な流れの上に世界の歴史は動いてきたことになる。

日本では、奈良時代中期に墾田永年私財法が発布され、法的に土地の私有財産を認めている。資本主義は、産業革命以後に生まれたと思いがちだが、実際には、文明が生まれてこのかた全ての時代の底流にあったのだ。

あなたが経営者であり、利益を求めるならば、その大小にかかわらず、その道を支配しているのは資本主義であることを認める必要がある。そして、それを応用しなければならないということもだ。

資本主義があたかも有害なもののように主張する政治家や、扇動者達の偏見に惑わされてはいけない。誰がなんと言おうと、この世界は資本主義であり、資本主義の法則に支配されている世界であることを自覚しなければならないのだ。

資本主義では働いたら負けである

そして、資本主義について、まず知っておくべきなのは、資本主義の「資本」というのは「労働」のことではないということである。○○主義というのは、それが一番と置き換えるとわかりやすくなる。もし、労働が最重要であれば、資本主義ではなくそれは労働主義なのである。しかし、資本主義とは、資本が一番にある。世の中で一番大事なものは、資本だと言っているのだ。

確かに、「労働」は金を生み出すので、労働で金を生み出すことが資本主義の基本のように思うかもしれないが、しかし、それは資本主義の原始的な一面を示しているだけであって資本主義のすべてではない。

今の世界は、紛れもなく資本主義なのだが、「安定した収入」を求めて時間を切り売りして労働に生きている多くの人は「資本主義で生きているのではなく労働主義で生きている」ということになる。つまり、この世は資本主義なのに、「資本主義者」として生きていないということだ。

資本主義の本質とは自分が働くことではなく、資本に働いてもらうことにある。問題は会社の経営者の多くでさえ、ここを勘違いしていることだ。多くの会社の経営者が、夜も寝ずに働き、従業員に給料やボーナスを支払い、自分自身はカツカツの生活を強いられている。これは、基本の考え方が間違っているからだ。

そもそも、「金を稼ぐために労働する」という発想は資本主義的ではない。資本主義で生きるためには「金を稼ぐために資本を使う」というのが正しい行動になる。経営者にとっての資本とは「ヒト・モノ・金」の経営資源のことだ。すまり、従業員のために働くのではなく、儲けるために従業員の労働力を投資するということである。

少なくとも経営者であるからには、資本主義に生きていることを自覚して、資本主義者として振る舞うことが必要なのだ。つまり経営者は働いたら負けである。どうすれば働かずにお金を稼ぐかを考えることが資本主義における経営の本質なのだ。

人生の目的と行動を合致させる

そして、経営者にとって、もう一つ重要なことがある。こうした資本主義的行動が、あなたの人生の目的とちゃんと合致しているかである。会社を経営するということは、自分の人生をその会社に全て賭けるということだ。

経営者にとっての人生の目的とは、言い換えれば「資本を使う理由」である。経営をすることで、何を実現していくかということだ。それは、社会に向けてでもいいし、自分の人生でもいいのだが、とにかく、明確な人生の目的が必要になる。

人生の目的は、通常は、自分の魂の奥深くに埋められているものだ。これこそが、生きる目的であり、資本を使う理由となるのだ。この理由を明確にして、経営の方向性を合致させ、それに対して、資本をどのように使っていくかが、経営の最も基本と言えることなのである。

豊かになる為に必要なものは、環境でもなく、才能でもなく、お金でもない。この世は資本主義なのだから、あなたが資本主義者として生きているかどうかだ。資本主義に生きていることを自覚し、資本主義者として振る舞うことが必要なのである。

資本主義で生き残るには、資本主義の原理原則を身につけるしかない。これが、この世界を生きていく為の絶対要因である。しかし現実には、経営者の多くが資本主義者として生きれていないのだ。

これが、会社の業績を低迷させている原因の根本である。

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