気の経営

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内田游雲（うちだ ゆううん）
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究－洩天機－」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営（メルマガ編）】も発行中（無料）

「金持ちになる方法」を探している人は多い。
しかし、その多くが実際の行動に移せていないのが現実だ。
瞑想やイメージトレーニングも大事かもしれないが、最終的には現実の行動が収入を左右する。

あなたは「金持ちになりたい」と思っているだろうか。
おそらく多くの人は「なりたい！」と答える。
だが、それに見合った行動をしている人は、実は少ない。
たとえば、必死に働いているつもりでも、現時点での収入は「行動の結果」にすぎない。もし、どれだけ頑張っても収入の上限が決まっている職場に時間を捧げていたら、どんなに強く「金持ちになるぞ」と信じても、現実は変わらない。

ここで重要なのは、具体的にお金を稼ぐ手段を選んでいるかどうかである。
瞑想やイメージトレーニングは、気持ちを整えたりモチベーションを保ったりする面では無駄ではない。
しかし、「金持ちになる方法」を求めるなら、結局は物理的に可能な行動をとらなければ目標に届かないのだ。

わかりやすい例として、コンビニバイトを挙げる。
時給1,000円で8時間働けば、1日8,000円、20日働けば月収16万円。どれだけ信念をもって頑張っても、月収16万円という上限はほとんど動かない。
仮に深夜帯で働き、時給が少し上がったとしても、せいぜい1,200円程度が限度だろう。

「いつか金持ちになる」と毎日16時間365日休まず働いたとしても、年間700万円ほどにしかならない。
これだけ頑張っても1億円は遠い夢だ。

にもかかわらず、「コンビニバイトじゃ年収1億円なんて無理だろう」と笑っている人も、自分がやっている仕事で同じように天井が決まっている可能性がある。
これが最も怖いところだ。

本当に金持ちになりたいなら、まずは自分が取り組んでいる仕事に上限があるのかどうかを冷静に計算したほうがいい。
もし明らかに限界が見えているのに、そこへ全力投球しているなら、いつまで経ってもゴールにたどり着けない。

「金持ちになる方法」として、サラリーマンの延長線を考える人も多い。
しかし、これもコンビニバイト同様に厳しい現実がある。いくら勤め先の会社が大きくても、給与制度や昇給には限界がある。
そこにいるだけで年収1億円が手に入るポストがないのであれば、必死に頑張っても成果はたかが知れている。

多くの場合、サラリーマンが収入を大幅に増やすには、超エリートコースを歩むか、特別なスキルでヘッドハンティングされるかなど、ごく限られた選択肢しかない。
しかも、大半の人がそのレールに乗れるわけではない。
つまり、「いつか金持ちになる」と言いながら、ただサラリーマンの仕事だけに時間を費やしている人は、コンビニバイトで年収1億円を目指している人と大差ない。

本当に金持ちになる覚悟があるなら、「自分が選んでいる働き方は、将来的にどこまで稼げる可能性があるのか」を徹底的に調べるべきだ。
そこを曖昧にしたまま、「いつかは大金持ち」と口にするのは、単なる思考停止でしかない。

ではどうすればいいのか。
答えはシンプルである。金持ちになるためには、「金を生み出す仕組みに関わる」しかない。
サラリーマンでも、完全歩合制やストックビジネスの仕組みがある会社に身を置くのは一つの方法だ。しかし、それもなかなかハードルが高い。

局、確実性が高いのは、「自分で起業して稼げる仕事を作る」か、「元手を貯めて投資をする」しかない。
起業するなら、最初は資金不足や経験不足に苦しむかもしれない。それでも、ビジネスを軌道に乗せてしまえば、時給労働とはまったく次元の違う収入を得られる可能性がある。

投資にしても、株式投資や不動産投資など、しっかり勉強すれば大きく資産を増やすことができる。もちろんリスクはあるが、少なくとも時給が一定の労働に比べれば可能性は広がる。金持ちになりたいのに、いつまでも時給労働や給与制だけに頼っている人は、潜在的な上限を外せていないのだ。

「金持ちになる方法」の多くは、本当に当たり前のことだ。
しかし、当たり前すぎて逆にやらない人が多い。具体的には、以下のようなステップを踏めば、誰にでもチャンスはある。

1. 目標収入を明確化する
年収1,000万円、1億円など、どのくらい稼ぎたいのか数字で決める。

2.その数字を達成している働き方・ビジネスモデルを調べる
「どうすれば目標を超える収入を得られるか」を具体的にリサーチする。

3.時給や給与が頭打ちの職場なら、思い切って環境を変える
副業を始める、起業する、転職するなど、とにかく動いてみる。

4.投資の勉強をして、資産を増やすチャレンジをする
株式や不動産、仮想通貨など、自分に合う投資先を研究し、一歩踏み出す。

多くの人が口だけで「いつか金持ちになるぞ」と言いながら、最初のステップすら踏んでいない。そこに気づいたら、すぐにでも行動を変えるべきだ。

金持ちになるためには、「稼げない仕事」をいくら頑張っても意味がない。
コンビニバイトで年収1億円は無理なのと同様に、サラリーマンで大金持ちになりにくい現実もある。
だからこそ、稼げる仕組みを自分で選び、行動するしかない。

「起業はリスクが大きい」「投資は怖い」と言う人ほど、時給や給料が固定された労働にしがみついたままだ。
そして、いつか年収1億円になると思い続けて、結局はリスクを取らないまま時が過ぎていく。結果、現状から抜け出せず、一生金持ちにはなれない。

あなたが本気で「金持ちになる方法」を探しているなら、今すぐ目の前の行動を変えることだ。起業の準備を始めてもいいし、投資の勉強を始めてもいい。あるいは、今より稼げる仕事に転職するのも立派な選択肢だ。
いずれにしても、「当たりまえのことを当たりまえに実行する」ことが何より大切だ。

人によって向き不向きはあるが、いずれもやらないまま「いつかはきっと」と願うだけでは、現実は1ミリも動かない。
行動が結果を生む。そして、「コンビニバイトじゃ年収1億円になれない」とわかっていながら、自分の働き方には目を向けない人が多い。
そこを変えれば、あなたが望む未来は確実に近づくはずだ。