経営思考の階層の中で一番上位にるのが「世界観・人生観」だ。そもそも、世界観とは何だろうか?これは、世界がどのようにできていると、自分が感じているのかということだ。今生きているこの世界がどうやって回っているのか、また、どうして生きるのが自分はいいと思っているのか?こうしたことを、世界観・人生観という。(内田游雲)
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内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングや人生のコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めて経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
世界観や人生観とは何か
経営思考の階層の中で一番上位に来るのが「世界観・人生観」だ。
そもそも、世界観とは何だろうか?
これは、世界がどのようにできていると、自分が感じているのかということだ。
例えば、この世界は資本主義である。あるいは、社会主義のほうがいい。もっと昔であれば、「それでも地球は回っている」地動説に対して、天が回っているという天動説。
どちらが間違っているとかではない。それぞれが、そうした世界観を持っているということだ。
人生観についても同じだ。
金をたくさん持っているのが幸福だという人生観。金よりも愛が大事だという人生観。家族が一番だという人生観。生きていることが苦であるという人生観。何でもいい。
大事なことは、どのように自分が思っているか。今生きているこの世界がどうやって回っているのか。また、どうして生きるのが自分はいいと思っているのか。
こうしたことを、世界観・人生観という。
私の世界観と人生観について
さて、では、これを小さな会社や個人事業に、どう当てはめていくかというと、まず、あなたは仕事を通じで、自分の人生を、どのような人生にしていきたいかを考えることだ。
例えば、私の場合には、
・生きていくにはお金が重要。でも、お金が全てではない
・大金持ちになる必要はない。大金持ちでも幸福になれるとは限らない
・日本においては幸福に暮らせるのは、年収3000万程度までで、それ以上になると、税金等を考えるとあまり意味がない。それ以下では経済的に束縛が強くなる。
・なまじ目立ってしまうと、周囲の嫉妬を買いいずれ足をすくわれることになる。
・仕事をしている時間が一番長いので好きなことを仕事にすることが幸福に近づく道だ。
・誰かに雇れるり小さて自分経営するほうが豊かで幸せになれる。
・人生の目的とはお金ではなく最終的には人間性の向上である。
といったように、なんとなくこんな感じの世界観を持っている。
もちろん、人によっては、もっと大きな世界観を持っているかもしれないし、特徴にあるものを持っているかもしれない。それは、人それぞれでいい。
世界観や人生観を書き出す
大事なことは、こうしたことを、常に、自分の中に意識しているかどうかだ。そして、何度も見直してみることである。
こうした価値観や人生観は、多くの人との出会いや経験で少しづつ変化していく。だから、常にこれを意識しないでおくと、そこから下の戦略がちぐはぐになっていくことになる。そして、ちぐはぐなものは、お客に違和感を抱かせることになる。
まずは、一度、自分の持っている世界観や人生観をしっかり書き出してみることだ。そしてこれは、年に一度くらいは、見直してみる。そうすることで、自分が進むべき道や進む方向の変化を意識することができる。
これが最終的に、会社の経営方針を決めていくことになる。