令和の格差を生み出す要因

令和の格差を生み出す要因

日本において以前は、社会全体に所得が緩やかに分布していたのが、今は、上下にはっきり二極化した。こうしたグローバリズムの波は、組織から個の時代へと大きく変革を促すことになる。グローバリズムは賛否両論あるが、資本主義の基本の流れとして、個人がどう抗っても仕方がない。それよりも、この大きな波に転覆しないように生き方を変えていくしかないのである。(内田游雲)

プロフィール:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、宇宙の法則や社会の仕組みを理解し経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「洩天機-運の研究」を運営している。座右の銘は 「千思万考」「木鶏」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する『気の経営メルマガ編』も発行中(無料)

グローバル化で二極化した日本の社会

いま日本全体で、富裕層が増えている。資産1億円以上の富裕層が200万人以上いるとされています。しかし、ここで、しっかり自覚しておかなければいけないのが、日本人全員が均等に収入を増やせたのではないのだということだ。

1990年頃は、1億総中流と言われていたが、その中流の部分のほとんどが、下流に組み込まれていったのだ。そして、その極一部だけが上流に上がったということだ。つまり、以前は、社会全体に所得が緩やかに分布していたのが、今は、上下にはっきり二極化したということである。1割前後の富裕層と、9割近くの貧困層。これが今の日本になりつつある。

ドナルド・トランプ政権時代は、一時的に保守主義に傾いたアメリカも、今後は、何事もなかったかのようにグローバル化に戻っている。

いまはまだ、コロナ禍やウクライナ戦争によって、グローバル化は進んでいないかのようにみえるが、この嵐が収束したら、今までの「遅れ」を取り戻すかのように、急激なグローバリゼーションががやってくることになるだろう。

これによって、じつは令和の方向性が、よりはっきりした。

グローバリズムは賛否両論あるが、資本主義の基本の流れとして、個人がどう抗っても仕方がないものである。それよりも、この大きな波に転覆しないように生き方を変えていくしかないのだ。

こうしたグローバリズムの波は、組織から個の時代へと大きく変革を促すことになる。

昭和から平成、そして令和の時代の変化

昭和の時代は、組織に所属するというのは、「大量生産品の歯車」になるということだった。同じ能力・同じ個性の人間が大量に集まって、それぞれは取り替えが利くパーツで、給料も横並びだったのだ。世は行動成長期で、多数の人間が同時に所得を増やし、それによって日本全体も豊かになっていった。

しかし、平成の時代になって、こうした価値観が崩れていった。

平成の時代は、従業員を選別して、必要不可欠と思われる人材以外は、非正規雇用者に入れ替えて、社会情勢に応じて「使い捨て」にする時代だった。それは、グローバリズムによって「人・モノ・金」を国境を越えて流動化した時代でも有る。

そのため、パソナをはじめとした人材派遣会社が隆盛を極めることになる。

その一方で、より安い労働力を使い捨てにすることで、実質所得が下がり続けることになりました。なにせ、低賃金で入ってきた外国人労働者が競争相手となったからだ。

令和の時代はさらに格差が拡大する

令和の時代はさらに格差が拡大する

そして、令和の時代はまた違う動きになっていく。

それは、どういうことかというと、組織から個の時代へ変化していくということだ。これまでのような組織で活動をするのではなく、個人の能力や才能や個性を企業が利用する社会となっていく。

例えば、企業も100人の営業マンを雇うよりも、1人の影響力あるYouTuberに金を払った方がより効果があると既に学習しているので、100人の営業マンはさっさとクビを切って、100人分の営業マンの給料をYouTuber一人に渡すようになっていく。

これが、組織から個の時代の代表的な事例だ。

もちろん、それぞれの「個」で待遇も賃金も変わっていく。「個」の個性や能力はバラバラなので、賃金も仕事も「個」によって、それぞれに判定されることになる。そして、個人も組織に対して深い愛着を持たなくなっていくだろう。

そして、この傾向はさらに進んで行くことになる。

このように見ていくと、これからの10年間で、驚くほどの所得格差が生まれて来ることが予見できる。これは、ここでお話ししたグローバルぜーションによる、全体の富の格差とは違うものとなる。

もちろん、富の格差そのものは、より進むことになるが問題はその原因となるものだ。

新しい格差が生まれている要因はPCスキル

これからの富の格差を生み出すものの一つとして、PCのスキルの差があげられる。今は、ネットを使えば、様々な方法で集客したり、セールスしたりと、お金を稼ぐことができるようになっている。

そしてもう一つの現象として、スマホやタブレットの普及により、パソコンを触らない人が増えてきたということだ。正しくは2011年に、それが大きく変わりだしていた。これは日本でiphoneが100万台を超えた時期にあたる。

パソコンを触らないということは、ネットを使ったほとんどの経済的な利点を放棄することになる。

私のところにも、時々、

「パソコンは持ってないのですがスマホだけで集客とかできませんか?」

こうした相談がある。

ネット上に繁盛する仕組みをつくれるか

スマホや、タブレットでは、利用はできても、仕組みは、なかなか作れないものだ。広告で誘導される側になるだけで、広告を出す側にはなれないし、動画を見る側になれても動画を作る側にはなかなかなれない。その結果、お金を使わされる側にはなれても、お金を稼ぐ側にはなれないのだ。

どうも、パソコンなんか古い、今は、スマホやタブレットで全部できるのがかっこいい。そんな勘違いをしている人がとにかく増えてきている。しかし、SNSに、写真を上げて友達を増やしても、それだけでは、集客もセールスもできないのだ。

現代の格差とは、見えないところでネットの仕組みを構築して稼ぐ人とネットでお金を使う人のこの二極化が進んでいるのである。つまり、PCを使える人が、コンテンツを作ることができ、そこから集客して、見るだけの人からお金を稼ぐという構造が生まれているのだ。

そして、これが、そのまま所得格差、富の格差につながっていくことになる。

ネット上に繁盛する仕組みをつくれるか

こうした傾向は、個人の問題だけではなく、ビジネス経営においても同じだ。ネットを使って集客をし、商品を売る仕組みを作り上げることのできる会社が繁盛し、それができないと、かなり厳しくなる。

だから、まずは、パソコンを使ってネットから集客したり、商品を売ったりする仕組みを構築することだ。これは、ネットショップを作ると行った単純なことだではな。ネット上に、今のビジネスにつながる仕組み、お客が流れてくる仕組みを作り上げるということだ。

小さな会社の場合には、こうしたネットの仕組みを外注で作るとどうしても、資金の問題が出てくることになる。さらに、お客の流れをどう生み出していくかについては、外注では簡単に作ることもできない。だったら、自分である程度構築できるように勉強していくことだ。

小さな会社の社長はスーパーマンであることが必ず求められる。小さな会社の社長は、経営に必要なほとんどの技能を要求される。マーケティング・営業・経理など、経営のほとんどを自分一人でこなさなければ会社は回らないからだ。ネット上の仕組みを作ることも同じだ。少なくとも全体の設計図が作れなければ、外注しようにもできないからだ。

もちろん、誰もが最初からスーパーマンになれるわけもない。だったら、しっかりと勉強をし続け、一歩一歩スキルを積み上げていくしか無い。ここに、ビジネスが繁盛するかどうかの鍵があるのだ。

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