ビジネスとはお客の生活を護ることである

ビジネスとはお客の生活を護ることである

私たちがやるべきことは、商品やサービスをただ売ることではない。「問題を解決する方法」を売っているということだ。それはつまり、お客を守るために商売をしているのである。利益だけを考えて、こっちの方が儲かるからと商品を勧めてはいけない。これは、小売店であっても生産者であっても同じだ。全てはお客の生活を守る為にビジネスは行っていくものなのだ。(内田游雲)

プロフィール:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、宇宙の法則や社会の仕組みを理解し経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「洩天機-運の研究」を運営している。座右の銘は 「千思万考」「木鶏」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する『気の経営メルマガ編』も発行中(無料)

カスタマーとクライアントの違い

あなたが、商品やサービスを売るということは、「問題を解決する方法」を売っているということだ。その為には、お客のことをもっと理解する必要がある。

英語では、顧客と言えば、カスタマー(customer)という言葉になる。customが習慣という意味になるので、customerは習慣化した人のことだ。

つまり、

「商品やサービスを定期的に購入する人」

ということである。

一方、同じような言葉に、クライアント(client)がある。これは、ラテン語の「忠告を聞く人」から派生している言葉だ。

ここから、クライアントとは、

「保護下にある人」

という意味になる。

同じお客だが、この違いはとても大きい。

私たち小さな会社は、自分のお客をどちらと捉えるべきだろうか。私は、どのような業種であっても、「クライアント」つまりあなたの保護下にある人と捉えるべきだと考えている。

「あなたの保護下にある」とは、お客に、一回に最大限の利益を得る為に、商品やサービスを売ったりしないということだ。利益だけを考えて、こっちの方が儲かるからと商品を勧めてはいけないということである。

商品やサービスを売るということは、お客の「問題を解決する方法」を売っているということだ。その為には、あなたは、お客のことをもっと理解する必要がある。

お客を理解し、そのお客が本当に必要としているものを理解し、そのことを大事にすることだ。時には、本人にも何が必要か説明できない時でも、相手が最終的に望んでいる物を、推察し、そこへ導くのである。

その為には、あなたは、お客のことを徹底的に理解することが必要になる。

「何を」「誰と」「いつ」「どこで」使うのか

「何を」「誰と」「いつ」「どこで」使うのか

その人は、どのような人なのか?
どのような暮らしをしているのか?
その商品はどのような場面で使われるのか?

こういったことを、理解した上で、初めて、そのお客の求めるものが見つかる。

例えば、トースターを一つ売る時も同じだ。

それは、いつ、どのような場面で使われるのか?

ここを理解しなければ、その人が本当に望んでいる物を知ることがでない。

・毎朝、仕事に行く前に、時間のない時にパンを焼くのに使うのか?
・それとも、パーティ-で冷凍ピザを焼くのに使われるのか?
・他の料理を作る為に使うのか?
・そして、同時に何人で使うのか?
・誰と、どのようなシチュエーションで使われるのか?
・使わない時は、どのように置かれるのか?
・さらには、これまでのトースターにどのような不満を持っていたのか?

こうしたことを理解した上で、そのお客が本当に必要としている商品を勧めるのである。

お客の生活を守り保護する仕事

その結果として、あなたは信頼できるアドバイザーとなり、そのお客を守る存在になれる。お客とは、あなたが商品を売る人ではなく、あなたの保護下にある人であり、あなたは、お客を守る人なのである。これがあなたのするべき仕事だ。

あなたはお客を守ることによって、単なるお客からクライアントに変わること意味する。

さて、同じお客でも、ただ、商品やサービスを買う人として接するのと、そのお客を守るために仕事をしてくれる人。あなたなら、どちらにお金を払いたいと思うだろうか。

ビジネスというのは、つまるところお客との1対1が基本になる。ここにすべてが凝縮されているといってもいい。この1対1の人間関係がすべてなのだ。それがいつの間にか、効率だ、戦略だとなっておかしくなっている。

お客とは、どこまでいっても、あなたの保護下にある人なのである。

お客の生活を守るために利害を忘れる

お客の生活を守るために利害を忘れる

よくご紹介する経営思想家の岡田徹氏の言葉に次のようなものがあります。

「一人のお客の喜びのために
誠実を尽くし
一人のお客の生活を守るために
利害を忘れる。
その人間としての美しさこそ
わが小売店経営の
姿としたい」

私たちがやるべきことは、商品やサービスをただ売ることではない。お客を守るために商売をするのだ。これは、小売店であっても生産者であっても同じだ。全てはお客の生活を守る為に仕事は行っていくのだ。

こう考えて、実践した時に、あなたは、お客にとってかけがえのない存在になっていく。これが、お客は「あなたの保護下にある人」という意味なのである。

そして、それが、あなたに大きな利益をもたらすことになるのだ。

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