小さな会社の経営において重要なことは、お客に応援してもらえるビジネスをするということである。ビジネスの目的は、ただの金儲けではなく、人間としての美しさを表現する為である。素晴らしい社長がやっている仕事として、世の中の人が評価をし、それを、お客が応援する。そんなビジネスをやっていくことである。(内田游雲)
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内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
小さな会社の経営において重要なことは、お客に応援してもらえるビジネスをするということである。
その為には、あなたは夢を一生懸命語らなければならない。あなたの持つ夢を、ビジョンをお客に説明していくことが必要になる。
夢を追いかけビジネスをする
あなたは今、ビジネスで夢を追いかけているだろうか?
誰であっても、子供の頃、将来何になりたいか、どんな事を達成したいかについての夢が必ずあったはずだ。しかし、それが成長するにつけ、周囲の善意の人々から夢を忘れなさい、もっと「分別」を持ちなさいと言われ、せっかくの夢をあきらめることを覚えてしまうのだ。
夢を追いかけることは、決して悪い事ではない。しかし、現在の教育システムは、その大部分において、自立した思考をくじくような仕組みになっている。
学校では、全員が同じリズムで歩くように教えている。これは、決してそのような事を直接表現するわけではないが、私たちは、「決められた枠の中」で「ルールに従う」ように教えられ続けるのだ。
これは、小中高大学、もっと言えば幼稚園時代からだ。そうすることで、会社の歯車となって滅私奉公する都合のいい労働者をひたすら養成している。私たちはトータルで、最低でも16~18年間、こういった教育を受ける。もちろん、学校教育の全ては決して無駄ではないが、これでは、「自分のリズム」で自由に歩くことを考えることもなくなり、個性の発現を邪魔しているということである。
自分の夢を諦める必要はない
ところが、どの分野においても、抜きん出た功績を残している人は、みな、枠の外に出るここによって、それを達成している。私たちは、自分の夢を、誰に何を言われたとしても、絶対にあきらめる必要はないのだ。
夢見る人、ビジョンを描く人は、たとえ最初はその実現方法が解からなくても、成し遂げることができる。最初から、どうやって達成するかということについて、心配する必要はまったくない。とにかく、自分が何を望むのかが判っていればいい。とりあえず、その夢に向けた一歩を踏み出しさえすれば、次の道が現れてくるものだ。
子供の時、どんな夢を持っていたか、できるだけたくさん思い出して見ることである。そして、他人の意見であきらめてしまった夢がどれだけあるかを数えてみることだ。それらは、全てあなたの持つ可能性だったはずである。
私たちがビジネスをする目的は、金儲けだけではない。つまり、規模の大きさを目指すのではなく、ただ金を稼げばいいのでもなく、あなたの生き方そのものが反映するような、そんな、ビジネス経営を目指すのだ。
経営という修行で成長する
私の尊敬する経営思想家の岡田徹氏の書いた文章に次のようなものがある。
「繁盛しようと
思うことはない
思うべきは
今日もまた人の心の美しさを
わが商売の姿と
したいことである。」
私たちが、ビジネスをする目的は、ただの金儲けではなく、人間としての美しさを表現する為である。これは、決して綺麗ごとではなく、そのほうが、むしろお客の支持を得て繁盛していく。
小さな会社の社長は、毎日修行をしているようなものだ。あなたの人間としての成長が、あなたのお店や会社の成長なのだ。それは、決して、形が大きくなるということではない。いくら器が大きくなったとしても、中身がスカスカでは、ダメである。
小さいけれども、素晴らしい社長がやっている仕事として、世の中の人が評価をし、そして、お客が応援する。そんなビジネスを、やっていくことである。
その為に大事な事は、社長であるあなたが、ビジネス経営という修行を通して、人間として、成長していくことなのだ。それこそが気の経営の中心にある理念なのである。