社長は仕事だけを優先しないほうがいいい

仕事は私たちに何をもたらしてくれるだろうか。現実はというと、何ももたらしてくれない。仕事は、私たちを決して幸福にはしてくれないのだ。仕事をするというのは、あくまでも一つの手段である。あくまで自分や周囲の人が幸福になるための手段にすぎないのだ。手段だから、それが幸福とはイコールではない。重要なのはバランスだ。仕事(金を稼ぐこと)と、その他のことのバランスが大事なのである。(内田游雲)

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内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

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世の中のほとんどの人が、時間を切り売りすることで金を稼いでいる。代表的なのはサラリーマンだが、ともすれば、社長や個人事業主であっても時間を切り売りしてしまっている。

社長も時間の切り売りをしている

自分の仕事が、時間を売っているかどうか、一度よく考えてみることだ。

この売る時間は、1日あたり24時間しかない。そのうちの、8時間を仕事として売って残りが、16時間。そこから、通勤時間が行き返り1時間ずつだったとして、あと、14時間。睡眠時間を6時間とすると、残り8時間。さらに食事の時間、朝、昼、夜で約2時間。そうすると、たった6時間しか残っていない。さらに、入浴とか、洗濯とか、掃除とか、自分で食事を作るとその時間も引かれることになる。

あと、どれくらい残るだろうか。おそらく、2時間あるかないか。これが、時間を切り売りするということの現実である。

仕事だけでは幸福になれない

それでは、それだけの人生の時間をかけて、仕事は私たちに何をもたらしてくれるだろうか。現実はというと、何もしてくれない。仕事は、私たちを決して幸福にはしてくれないのだ。

仕事をするというのは、あくまでも一つの手段である。

金を稼ぐ手段
自己実現をする手段
周りから凄いねと言われる為の手段

それは、あくまで自分や周囲の人が幸福になるための手段にすぎないのだ。手段だから、それが幸福とはイコールではない。

しかし、一度仕事に人生を奪われてしまうと、なかなかそこから抜け出せないのが現実なのだ。

金を稼ぐことと幸福を混同しない

もちろん、収入を得るということは、人生の中で最も重要なことの一つである。金がなければ、人生は確実に不幸になる。しかし、金があれば、全ては満足できるかといえばそうではない。

重要なのはバランスだ。仕事(金を稼ぐこと)と、その他のことのバランスが大事なのである。しかし、世の中の多くの人が陥っている状況が、このバランスを失っていることだ。

特に小さな会社の社長はこのバランスを崩しがちだ。従業員への責任や、借入金の返済、支払い。もちろんこうしたことは、とても重要なことだ。しかし、最も重要なのは、自分の幸福に対する責任なのである。

私書きの経営において、社長のQOL(Quality of Life)を優先するのは、こうした理由からである。

自分の幸福の為に時間を使おう

小さな会社の社長は、まず自分の幸福のために時間や金を使うように心がけたほうがいい。
小さなお店や会社、個人経営などでは、社員に給料を払うために社長の給料を後回しにする。こういったことが、頻繁に起きている。しかし、これは完全に間違いだ。

社長は、一番最初に自分が必要な対価を得るべきだ。なぜなら、それがあなたが会社を作って、時間と金を投資して経営している最大の目的だからだ。

これを、従業員の為にとか、他の人の為にとかという形で、先にそちらを優先してしまうと、自分の価値がどんどん下がっていくことになる。

それは結局巡り巡って、あなたの会社の価値を下げることにつながってしまうのだ。

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