市場戦略を考える

世の中を見渡して、自分の世界観に反応する市場を見つけ、そこにいるライバルを分析して、どうすれば勝てるかを考え、どのお客のどのニーズに対応し、どの地域を商圏とするかを決めて、それらに合わせた商品を作っていく。こうしたことを考える段階が市場戦略だ。(内田游雲)

<span style=”font-size: 14pt;”><strong>profile:<br>内田游雲(うちだ ゆううん)</strong></span><br>
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ<a href=”https://xn--0b4a96h.net/” target=”_blank” rel=”noopener”><strong>「運の研究-洩天機-」</strong></a>を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する<a href=”https://xn--u9j553i9kpqxp.com/mail/”><strong>【気の経営(メルマガ編)】</strong></a>も発行中(無料)

【参考記事】:

どこで戦いライバルがいるか

経営の方針や会社や店の使命がきまったら、次に行うことは市場戦略を決めていくこととなる。

では、この市場戦略とは何かというと、どこでどう戦い、そこには、どんなライバルがいるかということを理解し、その上で、誰に、どのような価値を提供するのか?
どのような人の、どのような不満に対して、どういった商品やサービスを提供するのか?

より細かく言えば、
「需要を見つける」
「ライバルを分析する」
「商品開発」
こうした段階を決めていくことである。

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世の中を見渡して、自分の世界観に反応する市場を見つけ、そこにいるライバルを分析して、どうすれば勝てるかを考え、どのお客のどのニーズに対応し、どの地域を商圏とするかを決めて、それらに合わせた商品を作っていく。これをやらない為に、ありがちな失敗が、自分がいいと思う商品やサービスを作って、売れないと嘆く人だ。

コストのかからない、付加価値の高い商品やサービスなら、失敗してもやり直せるが、普通は、商品開発にはかなりの費用が掛かる。それを、自分がいいという「思い」だけで作ると失敗し借金を負うことになってしまうのだ。

商品の自己満足では売れない

これも、コンサルをしていてよく感じるのだが、とにかく自己満足でしかない。

「この商品はすごい!」
「このサービスは他にまねできない!」
で、
「誰がそれを買うんですか?」
「その人はどこにいるのですか?」
こうした質問には全く答えられない。

そもそも、需要の無い商品やサービスは、自己満足であって誰も買ってくれない。これは、誰でもわかることだが、なぜか社長だけが、目が曇って解らなくなってしまうのだ。

この商品やサービスは、どこで、どうすれば一番になれるか?
さらに言えば、一番になれるように最初から設定をする。
一番になるように、何を誰に提供するのかを決めていくということだ。

ここで重要な事は、セグメントである。
つまり、市場を細分化していって、どうすれば一番を取れるかを決めていくことだ。
さらに、重要なのは、自分の会社を分析して、今の、経営資源に何があって何が足りないか?
新しく、どのような経営資源がさらに必要か?
こうしたことを考える段階が市場戦略なのである。

大きな戦略を、経営方針や理念に基づいて決めていく。
これが、経営戦略の階層の市場戦略の部分となる。

客観的に世の中を俯瞰する

ここで注意することは、客観的に世の中を俯瞰することだ。

世界で今何が起きているのか?
世の中の多くの人が何を考えているのか?
どんなものが流行っているのか?

こういった、市場全体を眺め、分析する能力が必要になっていく。その為に、経営者は経済全体を分析したり、
地域の特性や人口分布、さらには行政の方針なども知っておく必要がある。

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「気の経営」において、流れを重視するという意味はこうしたことだ。
こうした知識を常に得ながら、自分が誰に何をどうしていきたいか。
さらには、どのようなライバルがいて、どう知れば勝てるかを明確にしていくのが市場戦略なのである。

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