ファン客や得意客の集め方

ファン客・得意客をどうやって増やしていくかということは、経営における重要な命題である。しかし、この、ファン客・得意客を、いきなりどこからか集客することはできない。ファン客・得意客さんを増やそうと思ったら、育てるしかないからだ。だから、まずしなければいけない事は、あらゆる場所で、あなたの会社やお店の価値観を伝えることだ。その為には、伝えるべき価値観が明確でわかりやすいものである必要がある。(内田游雲)

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内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

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【参考記事】:

この記事では、既存客の重要性について詳しく説明した。そして、その集客の中でも、特に、ファン客・得意客が重要になるということだ。

ここまでは、大丈夫だろうか。
さて、そうなると、このファン客・得意客さんをどうやって増やしていくかということになる。

ファン客や得意客を集客する方法

ファン客・得意客を、いきなりどこからか集客することはできない。なぜなら、ファン客・得意客は、どこかに落ちていることはないからだ。ファン客・得意客を増やそうと思ったら、育てるしかないのである。

では、誰を育てればいいのかというと、あなたの会社やお店には、全体の60%近い「1回きりのお客」がいるはずだ。この「1回きりのお客」が、もし、2回以上利用してくれたら、それどころか、この「1回きりのお客」のたった10%でも、ファン客・得意客さんに変えていけたら、あなたの会社やお店の売上はそれだけで爆上するはずである。

つまり、浮遊客・お試し客に、繰り返し利用してもらうことこそが、ファン客・得意客を増やす方法なのである。

しかし、多くの社長が、新規客を欲しがる。そして、フリーペーパーや割引チラシなど、全てにおいて、割引で新規客を集めようとしてしまうのだ。もちろん、割引を使えば新規客は集客しやすくなる。しかし、問題は、そのお客がその後も繰り返し利用してくれているかにあるのだ。

割引集客はリピート率が低い

じつは、割引で集客したお客は、著しくリピート率が低くなる傾向にある。せっかく金を掛けて集客したのに、その場の瞬間的な売上向上にしかつながらない。だから、「1回きりのお客」を多く集めても、あまり意味がない。大事なことは、そのお客に、いかに繰り返し利用してもらえるかだ。

その為には、新規客の「固定客化」といった施策が必要になる。あなたの会社やお店を選んでくれた新規客に、いかに繰り返し利用していもらうか。ここに焦点を当てていかなければならないのだ。

割引を続けることは割引ではなく定価になる

フリーぺ―パーの割引クーポンで集めたお客さんは、次回も割引が無いと利用しない。これは、多くの社長の口からよく出る言葉だ。

続けられる限り割引を行うならそれもいいのだが、それでは、結果的に割引ではなく定価である。毎回表面的な割引でお客を維持し続け、それをお客がいつまで得をしたと感じるだろうか。

あなたが利益を削って割引をし続けたとしても、結果的には、お客は、さらに安いところを求めて離れていく事になる。これは、仕方がない事だ。なぜなら、最初に安さだけを打ち出し、価格だけに興味を持っているお客を集めたのだから当然の結果なのである。

会社やお店の価値観を伝える

では、どのようにして集客したら固定客化しやすいお客を集めることができるのかだが、それは、あなたの会社やお店の価値観を伝えることで、共感するお客を集めることだ。

あなたのお店や価値観に共感するお客は、価格に共感したのではないので、割引をしなくても、あなたのお店や会社のファンになりやすい。こうしたお客の層は、あなたの会社を見つけさえすれば、固定客になりやすい。しかし、ほとんどの会社やお店が、それを発信していない。あなたの会社を必要としていお客があなたを探し求めているにも関わらずだ。

だから、まずしなければいけない事は、あらゆる場所で、あなたの会社やお店の価値観を伝えることなのだ。その為には、伝えるべき価値観が明確でわかりやすいものである必要がある。

だから、最初に価値観の構築が必要になるのである。

【参考記事】:

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