小さな会社はお客に自分で階段を上ってもらおう

小さな会社はお客に自分で階段を上ってもらおう

小さな会社において問題となるのは、やはり、金と人の問題だ。金や人が足りていないから、多くのことを社長が、自らやらなきゃいけなくなる。そうすると、なかなかやるべきことが、できなくなるといった現象が起きてくる。こうした問題を解決するためには、なるべく商売全体を仕組み化して自動化していく。つまり、お客が自ら、階段を上って、育っていく。そうした仕組みを作ることが必要になる。(内田游雲)

profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めて経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「洩天機-運の研究」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

セールスではなくクロージング

あなたの商売を繁盛させるには、次のステップを踏んでいく必要がある。

(1)あなたのお店や会社を知ってもらう(認知)
(2)認知した見込客を集め
(3)成長させ(価値観の教育)
(4)最初の商品を購入してもらい(新規客)
(5)成長させ(得意客化)
(6)固定客にし
(7)成長させ(ファン客化)
(8)維持する

【参考記事】:

つまり、お客を集めて、育てていくという流れが、絶対に欠かせないのだ。しかし、これをお客に対してその都度考えていたら、商品一つ売る為に、頭がパンクしそうになる。現実には、なかなかできることではない。

そこで、これを実現するためには、マーケティングの仕組みとして、あなたの会社に導入する必要がある。といっても、なかなかピンとこないものだ。ピンと来ないから、現実には、何をしたらいいかが判らない状態になる。

そこで、むちゃくちゃ噛み砕いて説明してみよう。

つまり、

「これ売ってください」

と、顧客があなたの目の前に来るようにすることがマーケティングである。

お店に来てもらったら、後は、あなたが、その顧客に商品やサービスを売るだけ。これを日本語で表現すると、「売る」になるが、英語だとクロージングとなる。つまり、商売は、マーケティングとクロージングで成り立つということになる。

このマーケティングの部分を、日本語に言い換えると「売れる仕組」ということができる。

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売れる仕組とは何か

これもまた、解りにくいので詳しく説明しておく。

売れる仕組みとは、2つの段階がある。

まず、商品やサービスが「売れる」ためには、

(1)その需要を持った見込客を集める

(2)集めた見込み客に商品の効果と手に入れた時のメリットを伝える。

(3)その商品はどうすれば手に入るかを伝える。

こうなる。これが、「売れる」という部分だ。

そして、「仕組」の部分は、これらを、会社やお店の中で、意識して作業をルーティン化し、長期的に収益が上がるようにすることだ。こうしたことを総合して、マーケティングと呼ぶのである。

つまり、マーケティングが上手くいけば、あなたの商売は、ほったらかしでもお客が買いに来る状態になるということだ。

そうすれば、あとは、

「これなんか、いかがですか?」と、一押し(クロージング)するだけで、商品が売れていく。

商品が売れた後も、その顧客が、フォローされ、リピート化、固定化し継続して、売上があがり、利益が出続けるように仕組み化をしていく。この仕組みがないと、ぶれが生じて、たいてい、上手くいかなくなるのだ。

問題を抱えている会社は、たいてい、やるべきことができていないからであり、その理由は、仕組み化がちゃんとされていない点にある。だから、何かを思いついてやっても、それが続かず、元に戻ってしまうことになるのだ。

3つの部分それぞれを仕組み化する

3つの部分それぞれを仕組み化する

そもそも、ここまでで解説したように、商売は次の3つの部分に分けられる。

「集客」
「教育」
「セールス」

この3つだ。

このそれぞれにおいて、

集客の仕組
教育の仕組
セールスの仕組
そして、それらの間をつなぐ仕組みを作る必要があることになる。

それぞれを仕組み化することで、初めて中小企業や個人事業といった小さな会社においてさえ、安定した売上を作り出すことができるのようになるのだ。

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小さな会社が儲からない理由

しかし、小さな会社のほとんどは、この仕組みがないまま四苦八苦している。全てとはいわないが、これが商売が上手くいかない原因の一つである。

小さな会社において問題となるのは、やはり、金と人の問題だ。金や人が足りていないから、多くのことを社長が、自らやらなきゃいけなくなる。そうすると、なかなかやるべきことが、できなくなるといった現象が起きてくる。

こうした問題を解決するためには、なるべく商売全体を仕組み化して自動化していく。つまり、お客が自ら、階段を上って、育っていく。そうした仕組みを作ることが必要になる。

仕組み化というのは、難しいものではなくて、お客があなたの会社やお店に流れてきて、それが自動的に誘導されていき、クロージングをされて自動的に商品が売れる。買わなかった顧客には、また情報が提供されていって、見込客さんとして流し込んでいく。こういった自動的な流れを作っていくことである。

もちろん全部をが一度に自動化することは、現実にはなかなか難しいので、集客の部分、そして教育の部分、さらには、セールスの部分三つをしっかり分けて、なるべく自動化できるようにしていく。

私が主宰する『気の経営塾』では、Skypeコンサルで、まず最初にこの仕組みを作ることを目指していく。仕組みを作ってしまえば後は、そこにお客を集めていく。それだけで大抵の問題は解決していくからである。

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