小さな会社は変態していくことが重要である

小さな会社は変態していくことが重要である

現代のような環境変化の激しい時代は、小さいことが最大の利点になる。だから、おのずと、経営モデルもそれに対応させておかなければならない。つまり、いつでも変化ができる状態にしておくことが強みを保つ方法なのである。世の中は常に変化する。だから、自分も変化をし続けなければいけない。とくに、今は変化のスピードが速い。だから、舵取りが難しくなっている時代なのだ。(内田游雲)・

profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めて経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「洩天機-運の研究」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

小さいという利点を理解しておく

私がコンサルする会社は、ほとんど例外なく、業績が伸びていく。しかし、業績が伸びると、つい小さいという最大の利点を放棄してしまいがちになる。多くの中小企業や個人事業のような小さな会社の社長がこの罠に嵌ってしまうのだ。銀行から融資の話を持ち掛けられたり、会社を大きくしていこうという、誘惑にかられて道を間違ってしまうのである。

現代のような環境変化の激しい時代は、小さいことが最大の利点になる。だから、おのずと、経営モデルもそれに対応させておかなければならない。つまり、いつでも変化ができる状態にしておくことが強みを保つ方法なのである。

その為には、経営経費を固定化させないことが必要だ。固定費をなるべく変動費に置き換えるということにある。

具体的に書いてしまうと、

・人はなるべく雇わない
・事務所はなるべく小さくする(できれば自宅で)
・設備は持たない(設備投資はしない)
・リースは組まない
・毎月かかる経費はなるべく抑える
・借金はしない

こういうことだ。

いつの時代であっても、経営環境が悪化したら真っ先に首が絞まるのは誰かというのは、最初から分かっている。それは、借金を抱えている会社(人)だ。

景気が悪くなったら、企業でも個人でも実入りが少なくなるので抱えている借金が重くなる。借金は景気が良かろうが悪かろうが、借金は淡々と返さなければならない性質のものだ。

「今は景気が悪いので払わない」とか「払う額を減らす」とか、借りてる本人が勝手に決められない。どんなに景気が悪かろうが、資金の残高がゼロに近づこうが、借金はすべてに優先して返さなければならないのだ。だから、経営環境が悪化したら真っ先に首が絞まることになるのだ。

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すぐ変化できる状態を維持する

環境が激しく変化するのだから、いつでも変えられる状態にしておく必要がある。極端な話、都合が悪ければ、明日からでも事業を変化させることができる。もっと極端にいえば、すぐに廃業できるようにしておくことだ。

今の時代は、一つの事業の寿命がとても短くなっている。2~3年で、寿命が尽きてしまう事業もざらにあるものだ。しかし、融資を受けたり、リースを組んだりという借金をしてしまうと、辞めたいときに辞めることができなくなる。

これをしておかないと、小さな会社の強みであるはずの「小さい」ことで環境の変化に適応しやすいことが、かえって首を絞めることになる。辞めたいときに辞められない事業は、とても苦しいものだし、その結果として、大きな負債を抱えることになってしまいがちだ。

こうして、多くの小さな会社、負債を抱えて苦しむことになってしまう。

小さな会社は変態して生き残る

小さな会社は変態して生き残る

小さな会社が行うべきビジネスは、今の時代に最も合った変態するビジネススタイルだ。しかし、なぜ小さいことが強みになっているかが理解できていないと、間違った道を進んでしまうことになりかねない。

小さいということは、いつでも撤退できるということなのだ。
明日からでも、別の商売をすることができる。

これが、最大の強みなのだ。

だから、変わることを恐れないことだ。時代や環境の変化に恐れることなく、アジャストしていく。商品やサービスを変えるだけでなく、業種・業態までも変えていくことを恐れない。変態すること、すなわち形態を変えながらも生き残っていくのが小さな会社なのである。

このことを決して忘れてはいけない。

一つの例として、秋葉原の街を思い出して欲しい。秋葉原は電気街からサブカルチャーの街に短期間で変化した。電気部品のパーツのを売っていたのが、いつの間にかメイドカフェになり、AKB48が席巻して、サブカルチャーの街になっている。常に新しいものが生まれそして消えていく。これが、今の時代の縮図なのだ。

現代は、時代があっという間に流れ変わっていく。だから、大きいと変態が間に合わない。今は特にニッチに行くほど受け入れられるが、それすらもすぐ変わっていく。

同じように、AKB48や乃木坂46を見てみると常に、中心が変わる。推しメンひとりひとりはニッチでマニア心をくすぐる。しかしAKB48や乃木坂46という枠だけは変わらない。これが今の時代に最も適したビジネスモデルなのだ。つまり、変態するプラットフォーム型のビジネスである。

世の中は常に変化する。だから、自分も変化をし続けなければいけない。とくに、今は変化のスピードが速い。だから、舵取りが難しいのだ。ビジネスが大きいと、一見良さそうに見える。名刺を出した時にもかっこいい。しかし、大木ほど勢いよく倒れるものだから、小さくても、いや、小さいが故にしなやかに生き残ることができるのである。

これが、現代における小さな会社経営の考え方なのである。

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