社長は常に学び器を広げる努力をせよ

社長は常に自分の器を広げる努力をし続ける必要がある。特に小さな会社の社長は、まず自分の器が会社の業績を決めているということを、自覚することが必要なのだ。社長に求められている学びとは「見識」である。そして、見識とは「見えない世界を見抜ける力」だ。世の中の多くの知識や事象から、見えない世界を見抜くのである。(内田游雲)

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内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

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会社は、社長の器以上にはならない。これは、小さな会社に限ったことではなく、すべての会社がそうなのである。
だから、あなたの会社の売上が、5000万円なら、あなたの器は5000万円であり、10億の売上なら、あなたは10億の器なのだ。

常に器を広げる努力を続ける

もちろん、これは今現在のあなたの器であって、将来もそうというものではない。人間としての器は、努力でいくらでも広げていくことが可能だからだ。

しかし、今の器には、今入る量の水しか入れようがないのである。だから、社長は常に自分の器を広げる努力をし続ける必要がある。

社長は、まず自分の器が、会社の業績を決めているということを自覚することが必要なのだ。

では、どうすれば、この器を広げることができるのだろうか。
これはかなり難しいテーマなのだが、一言で言うと、「学ぶ」ということだ。
人は学び続けることで器は広がっていく。

これは、学生時代の勉学とは違う。学生の勉学は基礎教育である。
社会で生きていくための、基本的な知識を身につけることが学生の勉強である。
だから、記憶の勉学でいいのだ。
知識を覚えるだけで、とりあえずは生きていける。

しかし、社長が学ぶことは、そうではない。社長が身につけるべきものは見識なのである。

社長に求められる学びは見識

「洞察力」「想像力」「行動力」がビジネスで問われる学問である。
知識とは、単なる物知りの世界だ。
これは、経営では役に立たたい。
知恵とは知識に応用技術が伴ったものである。
これでもまだ足りないのだ。

社長に求められている学びとは「見識」である。
そして、見識とは「見えない世界を見抜ける力」だ。
世の中の多くの知識や事象から、見えない世界を見抜くことなのである。
これが社長が身につけるべき「見識」だ。

こうした目に見えない世界を見抜き、世の中の流れを感じ、その流れに沿って経営を行うことを「気の経営」と呼ぶ。
こうした気の経営ができるようになれば、経営はいたって簡単なものになる。

社長に求められている学びは「見識」

そして、さらに、もう一歩進んだ世界に「胆識」というものがある。

胆識とは、頭で考えるのではなく腹で考える学問である。
よく腑に落ちるという言葉があるが、あれはこの胆識の一端を表した言葉なのだ。
胆識とは、自分のために学ぶレベルから、他人のために役立てる学び方になる。
だから、机上の学問ではなく実践・行動が中心となっていく。

日本語というのは面白いもので、「胆識」という言葉は、文字通りそのまま腹の中に入れるということだ。つまり、丸呑みする姿勢なのである。
そこには、善悪などの判断などなく清濁併せ呑むものなのだ。

これが、人間としての器を広げていく。

現在の勉学は、死んだ学びである。
どれだけ本を読んでも、身につかないし、ただ本に書かれた知識だけを追い求めているだけのものだ。
これでは、だた著者の考えの借り物であって、自分の思想にはなっていない。
つまり、血肉化されていないということである。

「学ぶ」ことの本当の意味

「学ぶ」とはどういうことか知っているだろうか。

学ぶこととは自分を変えるということだ。
学ぶことによって、自己変革を起こしていく。
学ぶことによって、考え方が変わり、姿勢が変わり、話し方が変わり、行動が変わっていく。
つまり、それは人生が変わることを意味している。

小さな会社の社長は、まず真剣に「学ぶ」ことをする必要がある。
毎日必ず、「学ぶ」時間を取るようにする。
これを続けることで、器は自然と広がっていく。

社長の器が広がれば、自ずと売上も上がっていく。
器が広がれば、多くの問題も自然と解決していくようになるものである。

経営の根本は、社長の器にあるのだということを忘れてはいけない。

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