仕事は楽しんだ方が圧倒的に伸び率は高く、楽しい時間が多いほうが、人生も充実していく。これからの時代に求められるのは、仕事を遊びのように楽しむスキルである。そうなれば365日苦もなく仕事をすることができる。好きで楽しむ人には誰も勝てない。(内田游雲)
profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングやコーチングを専門に行っている。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めてスモールビジネス経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「運の研究-洩天機-」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
365日働くことができるか
私が、ビジネスコンサルタントや占術家として仕事を始めてから、だいたい20年ほどが経つ。そして、この20年ほど、私は365日働いている。私が仕事をしない日は基本的には無い。
もちろん、旅行などで出かけて、少ししか働かない日はあるのだが、ノートPCやタブレットを持ち歩くので、丸1日仕事に携わらない日は、ここ20年ほどはまったくない。時間の無い時には、移動中に細切れに仕事をしたりしている。
ところが、移動中に周りを見渡すと、多くの人が電車での移動時間やイベントや飛行機の待ち時間などに、スマホをいじっている。そのほとんどが、ゲームやSNSをやっている人ばかりだ。
このような状況の中もしあなたが、より有意義な人生にしたければ、ゲームやSNSで暇つぶしするのではなく生産的な活動をしてみることだ。例えば、今やるべきことを考えたり、まとめたり、調べるべきことをネット検索したり、情報発信用の文章を書いたりといった活動だ。
このようにすると、ただの暇つぶしをする人に比べ、日々の時間有効活用の積み重ねが、あなたに金をもたらすことになる。待ち時間や移動時間などの細切れ時間は、積み上げれば意外と大きなものになるので、それをどのように使うかで人生は大きく変わっていくものだ。
仕事=遊びという感覚が重要
こうした話を人にすると
「すごい真面目ですね」
とか
「そんなに仕事をして大変ですね」
などと言われるので、最初はそういうものかなと思っていた。
しかし、私にとっては、単純に「仕事=遊び」に近いものだから、時間を見つけては、ただ猿のようにやっていただけだ。決して真面目でもなんでもない。今の時代、ブロガーでも毎日更新している人は多い。あれも、やっぱり仕事をしているという感覚が薄いからだろう。
もちろん、それで金を稼いでいるので、一応は仕事をしていると言えるかもしれないが、感覚的には遊びに近い。だから、やりたい時にやってるだけだ。
好きで楽しむ人には誰も勝てない。
これが真実である。
今、私もこの『気の経営』に関連する文章を、ほぼ毎日書いているが、あんまり仕事してる感覚はない。こうした、他にないものを作り上げる感覚は、私にとっては、とても楽しいことなのだ。
遊びが仕事になる時代
最近は”遊び”が”仕事”になるケースも徐々に増えてきている。
ユーチューバーやプロゲーマーなどは、その代表的な例である。
本人に言ったら怒られるかもしれないが、傍から見れば、どうみても遊んでるようにしか見えない。これは、プロスポーツ選手や芸能人とかも同様だ。遊んでいるように見えるし、むしろそのほうが金が儲かっている。
時代が変わると遊んでるようにしか見えない仕事は結構あるものだ。田畑を耕したり、家作ったりみたいな、人間の衣食住に直接関わる仕事でなければ、昔の人から見れば、たいてい遊んでると思われるだろう。
しかし、今ではそれらの遊びも、世の中では立派な仕事として認知されている。そして、その遊びのような仕事のほうが金が稼げるという現実もある。
仕事を遊びのように楽しむ
今やインターネットやSNSのおかげで個人の力がますます強くなっている。個人が情報発信することが簡単になり、遊びそのものが仕事になるケースが、これからは、ますます増えていくことになるだろう。
こうした時に思い起こすのは、米倉涼子さん主演の「ドクターX」である。このドラマの主人公である天才外科医大門未知子の履歴書には、次のように書かれている
特技:手術
趣味:手術
あくまでTVドラマの脚本家が作ったものなので、現実感がないかもしれない。
しかし、将棋の藤井聡太7冠がインタビューに同じようなことを答えている。
「休みのときの息抜きとかは何をしているのですか?」
という質問に対して
「うーん、ハイそうですね
将棋観戦や詰将棋です」
と答えていた。
結局、将棋かい!
天才というのは、こういう人をいうのだろう。
これらの例などは、まさに仕事=遊びなのだ。もうすこし丁寧に表現するならば、「仕事=楽しいこと」なのである。抜きん出た天才は、「仕事=遊び」のように楽しむ事ができる人だ。
遊びも、それを強制されたり、義務のように考えるようになると楽しくなくなる。遊びのような仕事も、楽しむかどうかは自分次第なのだ。仕事は楽しんだ方が圧倒的に伸び率は高く、楽しい時間が多いほうが、人生も充実していく。
これからの時代に求められるのは、仕事を遊びのように楽しむスキルである。そうなれば365日苦もなく仕事をすることができる。これができれば、あとは誰が見ても成功への道を進むしか無いのである。
これを仕事の道楽化という。